<シリーズ05>「CMS」という言葉が持つ意味の多様化とWEBSASブランドとしての「CMS」

古和田 潮

2010年8月4日

古和田 潮

ここ数年、企業のWebサイトに関する仕事をする場合、必ずと言っていいほど「CMS」という言葉が含まれるようになった。ただ、お客様と会話をする中で、この「CMS」という言葉、本当に共通理解のもとに使えているだろうか?と疑問に感じることは多い。

そもそも、「CMSとは?」と聞かれて明確に答えられる人間はどの位いるのだろうか? CMS=「Content Management System」の略であるが、日本語にすると、「コンテンツ管理システム」となり、コンテンツとは何を指すか?を考え始めると、どんどん曖昧な言葉になっていくような気がする。

2008年に開催された”CMS Conference 2008”では、多くの講演者がCMSをWebマーケティングに活用していくことを訴えていた。また、大手CMSベンダーであるFatWire社は、WEM(Web Experience Management)というコンセプトを打ち出し、訪れるユーザのWeb上での体験を効率良く管理していくことをサポートすると宣伝している。

これらの話に表れているように、近年、「CMS」という言葉に込められるものは、企業の経営戦略にも重要な意味を持つ要素を含みつつある。その一方で、WebマスターのツールとしてのCMSも、また「CMS」という言葉で表されている。

お客様と仕事をするにあたって、この「CMS」という言葉を、共通理解の下に置かないと、導入するCMSは真に効果を発揮するものにはならない。つまり、CMSを導入するに当たって、適用する目的を理解し、範囲(スコープ)をどのように設定するかが大きなポイントと言える。 CMSをどのようにとらえるかによって、その後のビジネス展開や活用の幅が大きく違ってくるのである。

また、「CMS」という言葉が多様化してきているように、巷に溢れるCMS製品も、それぞれが特色を持ち多様化の一途を辿っている。

一説にはCMS製品そのものは数百種類存在するとも言われている。

一般的には、Webサイトの管理業務をファイルベースでの作業から、ブラウザを通して更新可能な作業へと変えてくれるもののことを指している場合が多い。しかしながら、それ以外にも、情報を時系列に並べるブログのような「CMS」に始まり、サイト上の1ページをコンテンツと捉え、ページ単位での管理を行う「CMS」、Webサイトで扱う情報それぞれをコンテンツとみなして、様々な用途に展開していく、ワンソースマルチユースを謳った「CMS」、さらにはECの要素を色濃く主張する「CMS」、など様々なCMSが存在する。

分類することに大きな意味はないので、このぐらいにしておくが、このような状況下においては、CMS導入の目的を理解することも当然ながら、CMS製品そのものに対しても、カタログベースではない、きちんと運用を見据えた製品理解が必要となるであろう。でなければ、CMSベンダー各社が、これまでの経験に裏打ちされたノウハウをもとに確立された、管理手法やアーキテクチャを充分に活かしきることは出来ず、真に効果を発揮するCMSとはなれない。

我々の提供する「CMS」は、WebマスターのツールとしてのCMSから、経営戦略に重要な意味を持つ要素としてのCMSまで、お客様の目的に合った形で、導入からその後の展開までを視野に入れたロードマップを描くことが可能である。多くのCMS導入実績に基いたノウハウをもとに、様々なお客様の目的と、様々な製品を熟知している我々だからこその強みであると自負している。WEBSASブランドとしての「CMS」という言葉の中に、こういった強みや特徴をイメージとして形作り、お客様との共通理解の下に置けるように、日々邁進している今日この頃である。