<シリーズ05>情報チャネルの多様化によるスマートフォン普及の本格化

青木 優人

2011年05月24日

青木 優人

ここ最近、スマートフォンの普及が急速に加速している。

スマートフォンの普及率に関しては、さまざまな調査が行われており、正確な数値を申し上げることは難しいが、概ね10%前後という結果が、各メディアにて報告されている。それだけ聞くと、大した普及率ではないと感じるかもしれないが、そのうちの7割強がこの1年のうちに購入したことも踏まえると、やはりこの普及率の伸びはすさまじいと言わざるをえず、スマートフォン市場がフィーチャーフォン市場を逆転することも、そう遠い未来ではないと思われる。

また、利用ユーザの内訳も、1年程前の統計による、高年収でITリテラシーの高い男性層というものから、女性層や若年層など徐々に一般ユーザに広がってきており、そこからも決して特別な人だけが利用するツールではないことが分かる。

この普及率の加速化は、携帯キャリア各社が差別化・囲い込みの戦略として、競い合うように世間にアピールし、続々と機種投入を行うなど、フィーチャーフォンからスマートフォンへの移行に力を入れ始めたことも理由の一つではあるが、 様々なチャネルでの情報受発信が可能となったことにより、より迅速かつ効率的に情報を受発信したいという世の中のニーズが大きな要因であることは間違いない。

WEB2.0という言葉が使われだしてから久しいが、Twitter、Facebookを始めとした、CGM(これもまた古い言葉ではあるが)の流行などから考えても、一昔前のメディア・専門家が情報発信源だった時代から、誰もが情報発信源になりうる時代へと確実に変化したと認識させられる。

およそ、電話やメールをする上ではふさわしくない形態も、電話⇒メール⇒Webというように、コミュニケーション手段が変化してきたことを考えると、現時点では最適な形態なのであろう。 私自身も例外ではないが、実際に、昔ほど電話しなくなった、昔ほどメールしなくなった、という方も多いのではないだろうか。

こうした情報チャネルの多様化による、スマートフォン普及本格化の流れは、ユーザにとって、様々な生活の変化をもたらすとともに、 消費者に向けて様々な商品・サービスを提供する企業にとっても、大きな変化を求められ、企業のスマートフォンへの対応は今後、避けては通れない課題である。 しかしながら、ネガティブに考える必要はなく、この変化を大きなビジネス機会ととらえ、変化に対応していくことが重要ではないだろうか。

今すぐに他社との差別化につながり、結果が出るかと問われると、なかなか難しいかもしれないが、今回の変化は、一時のブームにとどまるものではないと考えられるため、 投資対効果をバランスよく考えつつ、先の大きなビジネス機会に向けて、他社に先行して取り組むことが、後々の優位性に必ずつながっていくであろう。

このようなお客様のビジネス機会に対して、WEBSASとしても、様々なご支援をさせていただいている。 次回のコラムではWEBSASのスマートフォンへの取り組みを紹介するとともに、スマートフォン対応をする際にどういったことに気をつけていくべきかを述べさせていただこうと思う。