コラム
2016/11/28

WEBSAS Day Vol.4 WEBSAS×EC ~WEBSASが新たに提供するECプラットフォーム~

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WEBSASくん

新たな取り組みであるECプラットフォームをテーマに、社内セミナーを開催しました。

2016年11月28日 WEBSAS 広報

ECサイトの提供形態

ECサイトの提供形態について

ECサイトには大きく分けてモール型と独自ドメイン型があります。楽天、Amazonが代表格である「モール型」は、既存のサービスを利用する形態なため、出店時の環境構築が不要な点が特長です。一方、各会社が個別にサイトを立ち上げる「独自ドメイン型」は、独自ドメインでの運営を行うため、URLを取得し、出店、運営するなどインフラ等の全てを構築する必要があります。

モール事業者による流通額は、全体に対して市場規模の40%以上を占めており、集客的にも新しくサイトを立ち上げて運営するより容易です。こうした状況の中、なぜ単独型のECサイトを各社作るのでしょう。

独自ドメイン型サイトを立ち上げる理由

自社ブランドによる差別化

一つ目の理由として、自社ブランドによる差別化という要素があります。

「独自デザインでブランドイメージを守りたい」、「複数ブランドをブランド毎の戦略をもってサイト運営したい」、「実店舗で使っているポイント、クーポンを連携したい」などが、既存大手モールでは出店したくない理由の一つとしてあげられます。

  • 独自デザイン機能
  • 複数ブランドサイト管理機能
  • 固有のオプション機能(ポイント、クーポン)

BtoB型販売形態

BtoBの販売形態は、一般のBtoCのサイトとは異なる機能が必要なため、BtoC型をメインとした既存モールでの運営は現実的ではありません。

  • 請求書決済機能
  • 顧客グループ(会社・部署毎など)機能
  • 個社別カタログ、価格設定機能

独自機能

宅配などのサービス型ECサイトや、DLとパッケージ等で複数の販売形態を持つ製品を扱う場合、モール型ECに無い独自の機能が必要となります。 一般的なECの商品とは、商品属性や項目管理などが異なるため、柔軟な商品の管理や、実店舗との連携面での個別カスタマイズが発生します。

  • 豊富な販売形態(DL、宅配)機能
  • 多岐にわたる商品属性管理機能
  • 個別カスタマイズ機能

海外対応

海外向けのECを同時構築する場合、税金・通貨に関わる機能や、海外配送対応に関する処理などが必要になります。

  • 地域・品目・対象者別課税機能
  • 各通貨対応機能
  • 海外配送機能

個別ECサイトに求められる機能

このように各形態により様々な機能が求められます。これまで検討してきたパッケージやソリューションでは実現出来ないものや大規模カスタマイズが必要となり、高額となってしまう場合が多く、それらに耐えうるパッケージを扱う必要があります。

そこで、今回はMagentoをご紹介します。

ECプラットフォーム「Magento」

世界シェアNo1.のEコマースプラットフォーム

MagentoはeBay傘下のMagento Inc.が開発しているオープンソースのEコマースプラットフォームです。

2015年5月末時点でのAlexaTOP100万サイトを調査した結果によると、Community EditionとEnterprise Editionの合計で約30%のシェアを誇る、世界シェアNo.1のEコマースプラットフォームです。

海外ではEC立ち上げ企業が使用するデファクトスタンダードとして認知

海外ではECサイトを立ち上げる企業が選択する最初のプラットフォームとしてMagentoがデファクトスタンダードとして認知されています。豊富なエクステンション(拡張機能)やデザインテーマを活用し、スピーディーに事業を立ち上げられるのがMagentoの魅力です。

オープンソースの為カスタマイズは自由

Magento公式のプログラムと、サードパーティやサイト独自のカスタマイズ箇所を分離するために用いられるMagento独自の機構により、バージョンアップの際にはカスタマイズの影響を受けません。Magentoはカスタマイズしやすいように設計されているほか、長期間運用しても性能劣化が起きにくくなっています。

セキュリティ性が高く、脆弱性報告件数が少ない

Magentoが最もよく使われているアメリカ・ヨーロッパでは、クレジットカードの不正利用に対し、厳格な対策が行われています。また、セキュリティ対策は最も重要な要素として位置づけられており、年間を通して他のパッケージよりも脆弱性報告件数が少ない傾向にあります。これはサイト運用時にセキュリティ対策コストが少なく済むことを表しています。

「Magento」の主な機能

公開画面

  • 会員機能
    • 会員登録機能
    • 会員ログイン機能
    • 会員マイページ機能
      • 住所録機能
      • 再注文機能
  • ショッピングカート機能
    • クーポン機能
    • 配送料自動計算機能
    • 複数配送先同時指定機能
    • PayPal対応
  • 商品ページ
    • 商品画像ズーム機能
    • 商品画像複数表示機能
    • 商品レビュー投稿機能
    • 商品タグ付け機能
    • お奨め商品表示機能
    • 関連商品表示機能
    • 在庫情報RSS配信機能
  • メールマガジン購読機能
  • 商品検索機能
  • お問い合わせ機能

管理画面

  • 売上グラフ表示機能
  • 管理者管理機能
    • 管理者作成機能
    • 管理者権限設定機能
  • 受注管理機能
    • 受注照会機能
    • 請求書作成機能
    • 出荷管理機能
    • 配送管理機能
  • 販売管理機能
    • 税率設定機能
    • 地域別税率設定機能
    • 商品別税率設定機能
    • 割引クーポン作成機能
    • デジタル商品作成機能
  • 商品管理機能
    • 商品管理機能
    • 商品カテゴリ管理機能
    • 商品一括アップロード機能
    • 商品画像複数同時アップロード機能
    • 商品ページURL書き換え機能
  • SEO機能
    • Googleサイトマップ生成機能
    • GoogleAnalyticsタグ設定機能
  • メールマガジン配信機能
  • レビュー管理機能
  • タグ管理機能
  • 店舗管理機能
  • デザイン管理機能
  • 言語管理機能
  • 通貨管理機能
  • 支払方法設定機能
  • 配送方法設定機能
  • 自動返信メール管理機能
  • APIユーザー管理機能
  • 簡易CMS機能

Magentoが日本で選ばれにくい理由

  • 機能が多くて難しい
  • カスタマイズできる人が不足している
  • 日本語の資料が少ない
  • オープンソースのためサポートが無い
  • CSSなどのデザイン面での高いスキルが必要

日本ではまだこれらの課題があり、あまり普及していません。

これらの課題を解決すべく、社内検証を行いノウハウ蓄積を行ったり、教育・商用サポート可能な企業と提携を検討したりしています。WEBSASのもつコンサル、構築、運用のノウハウを生かすと共に、このECサイト構築の部分も提供させて頂きたいと思います。

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