コラム
2024/03/26

ホームページの改修・リニューアルのポイントは?タイミングや手順、確認事項について解説

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ホームページの改修・リニューアルのポイントは?タイミングや手順、確認事項について解説

ホームページの改修やリニューアルを検討している場合、どのような手順を踏んで作業を進めれば良いのか解説します。あわせて、改修・リニューアルのタイミングや確認事項についても記事内で触れます。

目次

  1. ホームページ改修とリニューアルの違い
  2. ホームページ改修・リニューアルのタイミング
  3. ホームページ改修・リニューアルの手順
  4. ホームページ改修・リニューアルにかかる費用
  5. 改修・リニューアル後に行うこと

ホームページ改修とリニューアルの違い

ホームページ改修とリニューアルの違い

ホームページ改修とは、ホームページの一部を改善してより良くすることです。改修工事をしないと建物は老朽化するように、ホームページも長い間改修をしないとデザインや操作性の面で古くなってしまいます。自社のことをより知ってもらったり、サービスについての問い合わせを増やしたりするためには、定期的なホームページの改修が望ましいです。

一方のリニューアルですが、古くなったものを新しく作り直すという意味があります。よく店舗の「リニューアルオープン」という言葉を聞くと思いますが、ホームページにおいても「一新する」というニュアンスがあります。サイトのイメージを変えるなどし、ブランディングを再構築したい時にはリニューアルが有効です。

「一部」を変えるホームページ改修と、「全部」を変えるサイトリニューアルは、それぞれ目的が異なるため、どちらが現状好ましい施策なのか検討する必要があります。

ホームページ改修・リニューアルのタイミング

ホームページ改修・リニューアルのタイミング

セキュリティリスクが日々形を変えていることや、デザインのトレンドが移り変わることなどを考慮し、3~5年ごとにホームページ改修・リニューアルをするのが良いでしょう。

定期的な改修・リニューアルのほか、以下のような場合にホームページ改修・リニューアルをするのが望ましいです。

アクセス数を伸ばしたい

アクセス数の低下には様々な要因がありますが、サイトの情報が古かったり、コンテンツが不足していたりする場合などが考えられます。サイト情報を更新したりサイト内に新しいコンテンツを追加したりすることで、アクセス数を改善できます。

Webアクセシビリティを向上させたい

より幅広いユーザーに配慮したWebサイトにしたい場合、老若男女を問わないアクセシビリティ(操作しやすさ)の実現が求められます。また、2024年4月1日に障害者差別解消法の改正法が施行され、「障害者から社会的なバリアを取り除いてほしいという意思が示された場合には、その実施に伴う負担が過重でない範囲で、バリアを取り除くために必要かつ合理的な対応をする」という合理的配慮の提供が義務付けられました。Webアクセシビリティの改善が望まれます。

デザイン・UIを改善したい

デザインや、操作画面の配置などを意味する「UI(ユーザーインターフェース)」にも流行があります。トレンドに合わせたデザイン・UIにして読者を惹きつけるためにも、ホームページ改修やリニューアルを検討しましょう。また、何らかの事情でレイアウトが崩れてしまった場合や、PCやスマホなど異なる画面サイズに合わせてWebサイトの表示を自動で調整するレスポンシブ対応が不十分な場合も、ホームページ改修やリニューアルを行うタイミングです。

ブラウザのバージョンアップに対応させたい

ブラウザとはインターネットを閲覧するために必要なソフトウェアです。「Google Chrome」「Firefox」「Microsoft Edge」「Safari」などがあり、定期的に最新バージョンに更新されています。ホームページが古いままだとバージョンアップされたブラウザで適切に表示されないことが多いため、ブラウザのバージョンアップに合わせてホームページ改修・リニューアルを行う必要があります。

ホームページ改修・リニューアルの手順

ホームページ改修・リニューアルの手順

ホームページ改修・リニューアルの手順について説明していきますが、目的によって下記すべてを行う場合もあれば、一部のみで問題ない場合もあります。ホームページ改修・リニューアルをする目的から、必要な作業を選択して行うようにしてください。

現状の調査・分析

サイトの現状を調査・分析し、課題を見つけます。具体的には以下のようなことを行います。

定性・定量調査

定性調査に関しては、社内の人に対してヒアリングを行い、サイトの使いやすさなどを部署ごとの意見として集約します。部署ごとに集約することで、様々な視点を整理しやすくなります。例えば営業担当は外部の人と会う機会が多いため、ユーザー視点での意見を持っているかもしれません。一方で広報担当は日々ニュースリリースを行っている場合が多く、サイトの操作性について意見がある可能性があります。

定量調査に関しては、Google Analyticsなどのアクセス解析ツールを活用しましょう。サイトにどのようなアクセスの傾向があるのか把握できます。具体的には、どのような目的で自社ホームページを訪れているのかを調査し、コンテンツを見返してユーザーの求めている内容に即しているかを点検します。

競合調査

他のサイトを見て、自社サイト構成・機能やコンテンツで足りない要素を調査します。構成については、記事全体の流れを見て不足する内容がないか確認し、適宜追加を検討します。機能についても、画面上部に配置するメニューであるグローバルナビゲーションなど、自社サイトにもあったほうが良い機能がないか確認します。特にコンテンツにおける「網羅性」は、アクセス数増加のための施策であるSEO(検索エンジン最適化)において重要とされているので、場合によってはコンテンツを増やすことも検討しましょう。

ターゲットの設定

ターゲットのユーザー像を再確認し、課題やニーズを考えます。ホームページを長く運用していると、当初想定していたターゲット層と、現在狙いたいターゲット層でずれが生じている可能性があります。そのため、ターゲットとするユーザー像を再度洗い出してみましょう。

目標設定

ホームページの目標数値を決めます。例えば目的が「集客」であれば、問い合わせの数、訪問者数などを目標数値として設定します。目標数値が定まっていない状態でホームページを改修・リニューアルしてしまうと、その効果は限定的になってしまいます。

要件設計

要件の設計はホームページ改修・リニューアルを行う上で重要なステップです。外部に開発を委託する場合は、開発中に意図しない方向に開発が進まないよう、まずは社内の関連部署で認識合わせをし、方針などを明確にしてから外部の開発会社側との共通認識をつくることが大切です。

サイト内の構成を考える

ユーザーのサイト内での動線を考え、ホームページ全体の構成図である「サイトマップ」をつくります。サイトマップをもとに、ホームページ改修・リニューアルのページごとの設計図である「ワイヤーフレーム」を作成します。

デザインの方向性を決める

ターゲットに合わせ、デザインの一貫性(トンマナ)を統一したり、カラーパレットなどを用いて配色を検討したりして、デザインのコンセプトをつくっていきます。

開発

開発に関しては専門的な部分であるため、自社で開発が難しい場合は外部委託も検討しましょう。

デザイン/コンテンツ制作・プログラミング

前段階で決めた目標・ターゲットに沿って、ホームページを作成します。外部委託の際は自社の意図が正しく伝わるよう、要望を綿密にまとめた上で打ち合わせに臨んでください。

CMS導入・移行

ホームページを更新するのに便利なCMS(コンテンツ管理システム)は、導入や移行によりサイトの運用をスムーズにできますす。CMSはWebマーケティングや多言語に対応しているなど、種類によって機能が異なるので、別のCMSに移行することも検討してみてください。

ホームページ改修・リニューアルにかかる費用

ホームページ改修・リニューアルにかかる費用

ホームページ改修・リニューアルにかかる費用ですが、改修・リニューアルの規模などによって様々です。低価格でできる場合もありますが、その分成果に結びつきづらい改修・リニューアルに留まるケースが多いです。サイトの目的によって改修・リニューアルの方向性は変わってきますので、外部制作会社との綿密な打ち合わせを通して作業内容やコストなどを明確にしていくことが求められます。

改修・リニューアル後に行うこと

改修・リニューアル後に行うこと

改修・リニューアルは、一度行えば終わりではありません。読者のニーズも日々変化していきますし、サイトデザインのトレンドも変わっていきます。よって、継続的に運用していくことが求められています。

リニューアルしたサイトへの案内をしっかりと行う

リニューアルした場合は、ユーザーを困らせないための対応が必要です。例えばURLを変更した場合は、古いURLをクリックしたユーザーを自動で別ページに移動させるリダイレクトを設定します。またページを削除したい場合には、Googleの検索結果から削除するnoindex(ノーインデックス)タグの付与が有効です。古いサイトへの直接流入を防ぐことで混乱を避けることができ、より良質なコンテンツのみ表示することでSEO効果も期待できます。

もちろん、サイトの更新を知らせるニュース欄やSNSなどを利用し、ホームページのリニューアルを知らせるようにすることも大切です。

効果測定・改善を続ける

リニューアル後も効果の測定を行い、目標が達成できたか確認します。もしアクセス数が低下した場合、要因の調査が必要です。主な原因としては、「リニューアルしたホームページへの案内ができていない」「コンテンツの量や内部リンクが大きく減少している」「ホームページの表示速度が低下した」などがありえます。それらの原因が特定できたら改善を行い、目標達成に向けて仮説・検証を繰り返していきましょう。

ホームページの改修・リニューアルでお困りの方はWEBSASにご相談ください

ホームページ改修やリニューアルを行うことで、サイトが抱えている課題を解決できます。しかし、サイトの現状調査・分析、目標設定を適切に行わないと、期待した効果を得ることができません。

WEBSASは戦略設計から、企画・デザイン、開発・構築、運用・保守まで、フルラインでサービスを提供します。加えて、ユーザー調査やCMSの導入も可能です。改修・リニューアルでお困りの方は、ぜひお問い合わせください。

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