コラム
2022/03/09

BI(ビジネスインテリジェンス)導入の意味やメリットを解説

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はじめに

BI(ビジネスインテリジェンス)導入の意味やメリットを解説 ビジネス関係の記事やIT関係の説明などで、ビジネスインテリジェンスという言葉をよく聞くことがあるでしょう。しかし、その意味を詳しく知っている人はそう多くはありません。今回は、ビジネスインテリジェンスとは何か、その必要性やメリットはなにかといったことについて解説していきます。

そもそもビジネスインテリジェンスとはなに?

ビジネスインテリジェンスとは企業が蓄積している膨大な量のデータを収集や蓄積、分析、加工することで経営戦略を練る、または意思決定の支援をすることを意味しています。ビジネスインテリジェンスは、BIと略されて使われることが多くなっています。
ビジネスインテリジェンスという言葉は、1958年に登場しました。初めて使用したのはIBM研究所の研究員で、この時には「目的のための行動を支援して、既にある事実の相互関連性を把握する能力」と定義されていました。アメリカの調査会社ガートナー社のアナリストによって、現在の概念である「データなどを用いた、ビジネス上の意思決定を進化させるための手法」と再定義されたのが1989年のことです。
つまり、「売上の分析や利益分析、顧客の同行を分析することなどと企業自身で行い迅速に意思決定をする」ということを支援するのがビジネスインテリジェンスになります。

ビジネスインテリジェンスツール、BIツールとは?

ビジネスインテリジェンスを実現するには、ツールを利用することが不可欠です。そのツールをBIツール、またはBIシステムと呼んでいます。このツールには、自社のサーバーにインストールして利用する「ソフトウェア型」、インターネット上のBIツールのサーバーにアクセスして利用する「クラウド型」などがあり、それぞれのニーズによって選択することが可能になっているのです。
BIツールの役割は4つにわかれています。

  • レポーティング
  • OLAP分析
  • データマイニング
  • シミュレーション

では、この4つの役割について詳しく見ていきましょう。

#レポーティング

これは、ダッシュボードなどで情報を共有して利用することを指しています。KPIと呼ばれる重要業績評価指標のチェックや異常の検知などができるようになり、リアルタイムでのデータ収集や可視化ができるようになるツールなども存在しています。

#OLAP分析

これは、オンライン分析処理です。蓄積したデータを分析していくことでより詳細なデータにすることが可能です。たとえば、特定の日だけ売り上げが上がったということなら、その要因を深堀して特定するといったことができます。

#データマイニング

マイニングは発掘するという意味ですので、データマイニングはデータを分析してその中から意味のある法則などを発掘するということになります。この事によって、表面上では知ることのできない関係性を掘り出すことが可能になるのです。BIツールでは、専門的な知識が必要になるクロス分析などの複雑な統計分析も自動で行ってくれます。

#シミュレーション

予算の決定など決定する時に、BIツールのプランニング機能を利用してシミュレーションすることが可能です。シミュレーションの結果、最適な数値を導き出してくれますから、意思決定の助けになるでしょう。
BIツールは、専門的な知識がなくても使用することができるように作られているので、複数の社員で活用・共有することができるのです。そのため、業務を円滑に進めて効率的にすることが可能になっています。

ビジネスインテリジェンスのメリット

BIツールを利用してビジネスインテリジェンスを実現するメリットのひとつ目は、企業が持っているデータを集めて分析することができるということが挙げられます。膨大な量のデータがあっても、それがバラバラでは利用することができません。BIツールを使えばグラフなどにきちんと可視化することができますし、システムを横断したデータ分析も可能になります。そのことによって、今までわからなかった情報などが手に入り、意思決定に役立てることができるのです。また、BIツールは専門的な知識がなくても使えるため、多くの社員でデータを共有することができます。そのため、現状の把握も容易になり分かりやすくなるのです。
問題点や課題点を迅速に把握することができるというメリットもあります。データを分析したりシミュレーションすることで、問題点などが浮き彫りになることもあるでしょう。そのような課題を洗い出すことで、問題があったとしても迅速に対応することが可能になり、早期解決の手助けになるのです。
データに基づいた意思決定ができることもメリットでしょう。理由や根拠などが数値として表れていますから、それをもとにして、効率的で属人化しない意思決定をすることができます。

ビジネスインテリジェンスで迅速な意思決定を

このように、ビジネスインテリジェンスを実現することでデータの収集や分析、シミュレーションなどをもとにした迅速な意思決定をすることが可能になります。BIツールを導入すれば、専門的な知識などがなくても利用することが可能ですし、さまざまな部署や幅広い社員でデータを共有することもできるのです。BIツールを利用したスピーディーなデータ分析で的確なマーケティング戦略を練ることができます。
効果的に使うことで業績が上がるということも期待されるため、BIツールの導入、ビジネスインテリジェンスの実施を検討してみてください。

またマーケティング戦略を始める前に、顧客データがバラバラになっている状態では、一人ひとりに行き届いた施策が実行出来ない可能性があります。そこで是非ともマーケティング施策の基盤として有効なソリューション「WEBSAS」を検討ください。詳細につきましてはサイト(https://websas.jp/)にて確認頂き、BIを活用したマーケティング戦略に役立てて下さい。