コラム
2024/06/14

サイトリニューアルを成功させる7つのこと

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サイトリニューアルを成功させる7つのことこのコラムでは、Webサイトリニューアルを行う予定があるサイト管理者及びサイト運用担当者向けにリニューアルを成功させるために必要なことをCMS選定の観点で紹介しています。
「CMS選定する前」に見てもらいたい内容を記載していますので、参考にしてみてください。

1.自社で運用出来るCMSか

サイト運営を自社で対応する場合に担当者として最も気になるポイントは、その利用システムの操作性ではないでしょうか。
テクニカルな要素を除いたとしても、WEBページの作成・更新などをどのように運用するのかをしっかりとヒアリングしてデモ画面を見せてもらうことが重要です。

運用も含めてベンダーに委託する場合は、CMS構築ベンダーが運用までサポートしているかをチェックすると良いでしょう。

2.コンテンツの自由度があるか

CMSには様々なツールがありますが、一般的に操作性と機能性は相関関係にあります。
操作難易度が簡易なほど機能性は低く、操作難易度が高いほど機能性も高いです。

CMSのコンテンツ制作の場面ではHTMLを直接入力(難)、or WYSIWYGエディタ(簡易)で制作出来るか、という制作方法が良く用いられます。
自由度という意味ではHTMLの方が高いですが、WYSIWYGエディタにはHTML知識が不要というメリットがあります。

CMS製品によっては、上記以外にもページの一部のパーツ化された要素をコンポーネント化して、コンテンツ作成出来るような仕組みを持った製品もあります。
例えば、カードタイプのパネルリストのコンポーネントや、動画コンポーネントなどを用意しておき、それらを自由に組み合わせてページを作るようなものです。

自社でWebサイト運営して場合はこのような機能をもったCMSを選定することも考慮すると良いと思います。

3.よくある機能が揃っているか

サイトリニューアルする際に必要な機能は様々ですが、Webサイトによく求めるられる機能として忘れないようにしてもらいたい機能を幾つか以下にリストアップしました。

  • サイト分析するためのGoogleAnalytics、GA4などのツールを組み込めるか
  • サイト内検索ツールを追加出来るか
  • 問い合わせ機能を追加出来るか
  • Cookie同意モーダルは入れられるか
  • sitemap.xmlが自動生成されるか

サイトによっては上記機能の中に不要な機能もあると思いますが、一般的によくある機能ですので、機能として提供されているか確認しておくと良いと思います。

4.拡張性があるか

リニューアル当初はスモールスタートでも問題ありません。
ですが、拡張性があるかはCMS選定時にチェックしましょう。

良く聞く拡張要件の例としては以下のような点です。

  • 外部システムとのAPI連携を行いWebページを構成したい
  • HTMLやPHPのなどのファイルをWebサーバに配置したい

これらの作業は一般的にITベンダーに依頼して対応するケースが多いと思いますが、そもそもそういったことが出来る基盤なのかを、将来的に実施したい内容も加味して検討が必要です。

  • ※SaaSのシステム(クラウドCMS)は拡張性が低いものが多いため、拡張性として柔軟さを求める場合は良く確認しましょう。

5.セキュリティレベルが充分か

セキュリティについては非常に重要です。敬遠しがちですが、しっかりと確認しましょう。

一定のセキュリティレベルを維持していくには、インフラのアップデートが不可欠ですが、インフラを保守・メンテナンスするのは熟練したスキルと労力が必要です。

まず、オンプレミス環境(オンプレ環境)での構築は特段理由がない限りは避けるべきと考えています。 次にAWSなどのIaaSのクラウドでの運用ですが、こちらも保守・メンテナンスの多くは利用者(つまりサイト運用担当)に委ねられますので、インフラの作業のメンテナンスを任せたい場合はPaaSやSaaSを検討しましょう。 PaaSやSaaSの場合はインフラに関してはPaaS側・SaaS側がアップデートすることが多いためメンテナンスコストは大幅に抑えらます。

6.一定のシェアのある製品か

選定した製品が業界でどの程度利用されているのかを確認しましょう。
特に近年ではグローバルレベルで選定する企業も多いため、海外でのシェアをみることも重要です。

  • ※「Gartner Magic Quadrant for DXP」等でGoogle検索すると米Gartner(ガートナー)社のレポートでランキングを見ることが出来ます。

シェアの確認は「周りと同じものを使いましょう」という訳ではなく、近年のデジタル社会の変化スピードにおいてシェアの低い製品はすぐに淘汰されてしまうためです。
日本製品・海外製品含め、グルーバルで認められている製品を推奨します。

7.サポートは充実しているか

運用後のITベンダーのサポートが充実していることや、万一サイトダウンしてしまった場合にサイト基盤としてどのように対応されるのかも確認すると良いでしょう。

グローバル製品となると日本後でのサポートがなされない場合もありますのでそういった点にも注意しましょう。

リニューアル後はサポート体制を集めに依頼することなども重要です。

おわりに

筆者はAcquia・Drupalでのサイトリニューアル提案を行うことが多いです。
何のツールがベストなのかはサイトの要件によって異なりますが、本コラムにて記載した内容には即したCMSですので、参考にしてもらえればと思います。

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