私が実施したAcquia導入実績について
- CMS
導入
Acquia社のサービスを利用した開発実績として、某企業様のWEBサイトリニューアルプロジェクトについて紹介します。
私は普段、Acquia社のサービスとCMSのDrupalを使用したWEB開発に従事しています。
本コラムの導入実績紹介を通して、Acquia社のサービスを使用するメリットについてお伝えできればと思います。
Acquia とは?
まずはじめに、Acquiaとは何かを抑えておきたいと思います。
Acquiaとは、CMSのDrupalに最適化されたPaaS であるAcquia Cloud Platformや、WAFのサービスであるAcquia Edgeなどを提供している企業です。
Acquia社のサービスは、ITインフラからデジタルマーケティングツールまで多岐にわたります。
詳しくは公式サイト(https://www.acquia.com/jp)をご確認ください。
本コラムでは、Acquia社のサービスという意味で「Acquia」という言葉を使わせていただきます。
プロジェクトの目的
プロジェクトの目的について、紹介したいと思います。
前述しました通り、本コラムで紹介するプロジェクトは既存のWEBサイトのリニューアル案件です。
リニューアル対象のWEBサイトは複数サイトあり、また、各サイトはそれぞれ異なるシステム基盤上に構築されていました。
そこで、リニューアルの主な目的として、下記2点を定めました。
目的1. 複数のWEBサイトが異なるシステム基盤上に構築されていることで管理コストが増大しているため、システム基盤を統一すること
目的2. 複数のWEBサイトが異なるシステム基盤上に構築されていることでセキュリティリスクを管理しきれないため、セキュリティ対策を統一すること
Acquiaでどのようにして目的を達成したか?
プロジェクトの各目的に対して、Acquia社のサービスを用いることでどのように目的を達成したか解説します。
目的1. 複数のWEBサイトが異なるシステム基盤上に構築されていることで管理コストが増大しているため、システム基盤を統一すること
→ Acquia Cloud PlatformとDrupalを使用してWEBサイトを再構築することで、システム基盤を統一しました
Acquia Cloud Platform とは、CMSのDrupalに最適化されたPaaS です。
Acquia Cloud Platformを使用すると、下図のように1つのサイトにつき4つのインフラ環境が作成されます。
各環境の使用目的は以下の通りです。
- Dev:開発環境
- Stage:動作確認環境
- Prod:公開環境
- RA:Acquia社のサポートサービスが使用する環境
管理するすべてのWEBサイトに対して、同じ構成でインフラ環境が作成されるため、システム基盤が統一されて管理コストの軽減が期待できます。
また、システム基盤が統一されることで開発手順や機能追加時のリリース手順も統一されるため、お客様の立場からはベンダーコントロールがしやすくなるといったメリットもあります。
本プロジェクトでは、お客様が管理するWEBサイトのうち数件のみAcquia基盤へ移行しました。
今後、本プロジェクトでは移行しなかった残りのWEBサイトも順次Acquia基盤に移行する予定です。
目的2. 複数のWEBサイトが異なるシステム基盤上に構築されていることでセキュリティリスクを管理しきれないため、セキュリティ対策を統一すること
→ Acquia Cloud Platform上に構築したWEBサイトを、Acquia Cloud Edgeを使用して保護しました
Acquia Cloud Edgeとは、Acquia Cloud Platform上に構築したWEBサイトを保護するWAFのサービスです。
WAFの設定は自由にカスタマイズすることができます。
WAFの設定値を、すべてのサイトで統一させることで、統一したセキュリティ対策を施すことができました。
まとめ
Acquiaには、Acquia Cloud PlatformやAcquia Edge以外にも様々なサービスがあります。 たとえば、WEBサイトのコンテンツをサイト訪問者の特性に応じてパーソナライゼーションできるAcquia Personalizationや、マルチサイトを効率的に管理することができるAcquia Site Factoryなどです。 Acquia社が提供する複数のサービスを組み合わせることで、WEBサイトの機能拡張に柔軟に対応することができる点が、Acquiaを利用するメリットの1つだと考えています。
WEBSASでは、お客様が抱えるWEBの課題に対してAcquiaを利用した様々なソリューションをご提供しています。 ご興味がある方は、お気軽にお問い合わせフォームよりお問合せください。