コラム
2021/11/29

CMSとは?CMSの導入にデメリットはあるのか?

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CMSとは?

CMSとは?CMSの導入にデメリットはあるのか?CMSとは、Webサイトのテキストや画像等を適切に更新・管理するためのソフトウェアであり、CMS内のコンテンツなどを一括管理することができます。
システム的な知識やHTML、CSSなどのプログラミング言語の知識が必要なく、管理画面から登録するだけでWebサイトを作成することが可能です。実際に筆者はプログラミングが得意ではありませんが、そんな筆者でも簡単にWebサイトをリッチにすることができており、とても助かっています。
機能の追加や拡張も管理画面から容易に設定することができるため、同じCMSを利用していても予約サイトからサブスクの仕組みを用いたサイトまで幅広い形態のサイトを作成することができることも、CMSの特徴の一つです。
デジタル化が進んだ現在ではWebサイトが企業や店舗の顔となるため、知識がなくとも比較的容易に運用が可能であるCMSを導入する企業が増えています。

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CMSの導入目的

では、CMSを導入する目的は何でしょうか。 管理者目線で考えますと、先に挙げたようなWeb管理や運用を容易にすることである、と考えられます。
技術がなくても簡単にサイト上の記事等を作成することができるため、作業量が膨大でも分担することができ、作業が属人化することがありません。
また、コンテンツを変更する際も、管理画面で変更するコンテンツやその内容が可視化できるため、 通常のテンプレートを用いた開発に比べてわかりやすく、管理がしやすいと言えます。

CMSの導入目的をユーザ目線で考えますと、UXを向上することである、と考えられます。
「UI」や「UX」という言葉は聞いたことがあると思いますが、両者の違いをご存じでしょうか。
「UI」とはユーザーインターフェースの略称で、Webサイトでいえばフォントの種類や大きさ、サイト全体のデザインを指します。
つまり、ユーザがWebサイトから得るすべての視覚的情報がUIにあたります。

それに対し、「UX」とはユーザエクスペリエンスの略で、ユーザが得られる体験のことを指します。
例えばWebサイト上のデザインが役割によって統一されており、わかりやすいといった感想、画像や動画の表示速度が速くストレスなく閲覧することができるといった感想など ユーザがサイト上で体験するすべての事柄が「UX」に当たります。
要するに、「UI」は「モノ」で、「UX」は「コト」ということです。

CMSを導入することでUIはもちろん、UXも簡単に向上することができます。
例えば、CMSで管理しているユーザのデータをコンテンツに紐づけ、ユーザの属性ごとに異なるコンテンツを出す、といった動的なページを実現することも可能です。
自身に関連したコンテンツが優先して出てくることによって、ユーザは「このサイトに興味が持てる」「また次も利用したい」などを感じるかもしれません。
ユーザがそのように感じてくれることで初めてUXが向上するのです。
上記の施策によってサイトの回遊率が上がったり、新規会員の獲得につながったりしたら、企業にとっては大成功ですよね。

WebサイトにとってUXを向上することの重要性を理解いただけましたでしょうか。
CMSはUIだけでなくUXを向上することに寄与するのです。

CMSのデメリット

ここまでCMSとはどのようなものか、CMSの導入目的について説明してきましたが、CMSのデメリットはあるのでしょうか。

CMSのデメリットとして挙げられるのは、CMS特有の操作に慣れる必要がある点です。
Webサイトを運営するうえで実現したいことはコンテンツの登録だけではないと思います。
会員の管理が必要な場合もありますし、Webサイトの画面上のパーツを設置したい場合もあると思います。
設定する項目によってはコンテンツの登録よりも少々難しい手順を踏まなければできない設定もあり、 CMSに触った経験がない人だと少々慣れるのに時間がかかるかもしれません。
筆者の場合はプログラミングを一から覚えるよりは容易に設定方法を習得することができましたが、人によっては難しいかもしれないです。

次にセキュリティ面での不安があります。
サーバ内に膨大な顧客データを扱うEC形のサイト等は特に、個人情報の流出には注意する必要があります。
個人情報流出となると、企業としての社会的信頼が失墜してしまいますので、徹底して対策をとることが重要です。
また、オープンソース型といわれるソースコードが公開されているCMSも多数あるため、脆弱性をついたサイバー攻撃を受けやすいといえます。
これらの不安要素ははシステムを常に最新化することで解消できますので、バージョンは常に最新にアップデートしておく必要があります。

CMSを利用すると既存ページからの移行に手間がかかることもデメリットの一つです。
すでにリリースされているWebページの場合はCMSを利用するとなるとシステムを載せ替える必要がありますが、 既存のシステムのどの機能がCMSでのどの機能に当たるのかを調査するのにまず時間がかかります。
その後コンテンツを移行するとなっても、コンテンツの数が多ければ多いほど手間と時間を要します。
管理や運用が容易であるCMSも、既存ページから移行する場合は手間がかかってしまうのはデメリットであるといえます。

おわりに

CMSについて、理解が深まりましたでしょうか。先でCMSのデメリットについてお伝えしましたが、CMSは管理が容易であることに加え、ユーザのUXを工夫次第でいくらでも向上することができるため、Webサイトの制作にCMSは欠かせない存在になっていると言えます。
UXを向上することがサイトを向上させることに直結するため、CMSを利用する利点は大きく、是非活用して頂きたいです。 本稿がCMSの利用を検討する良い機会になれば嬉しいです!

参考:https://www.leadplus.co.jp/inbound/blog/benefits-of-cms.html
  :https://digital-marketing.jp/creative/what-is-a-content-management-system/

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