CMSの導入をおすすめする10の理由!CMSの導入メリットや選び方なども詳しく解説
- CMS
はじめに
CMSとはWebサイトの構成要素である画像やテキスト、デザインなどを一元的に保存・管理するシステムです。CMSは世界的に認知度の高いツールですが、なぜこれほど人気なのでしょうか。本記事はCMS導入を検討する企業担当者に向け、CMSの付加価値や導入をおすすめする理由、ツールの選び方などを解説します。自社に適したCMSの導入にぜひ役立ててください。
目次
CMSとは?
CMSとは、「Contents Management System」の頭文字をとった略称です。通常、Webページの制作には、HTMLやCSSなどの専門知識やコーディングスキルが求められます。しかし、CMSを導入すればWebサイトを誰でも簡単に制作可能です。そのほかの付加価値として、営業やマーケティング業務なども、CMSの導入で効率化できます。
CMSで作られたWebサイトの割合
世界のWebサイトの半数以上が、CMS経由で提供されています。なかでも、WordPressのシェア率は圧倒的です。コーポレートサイトから個人用ブログまで、幅広いジャンルでWordPressが用いられています。日本語のコンテンツにおいても、83.6%と高いシェア率を誇ります。
※参考:Distribution of Content Management Systems among websites that use Japanese|W3Techs
CMSはなぜおすすめ?導入によって得られる10のメリット
CMSがおすすめされる理由を、導入のメリットとあわせて解説します。
専門知識がなくてもWebサイトを運営できる
CMSはITの専門知識がなくても、告知コンテンツの掲載やページ更新など、Webサイトの運用を誰でも簡単におこなえます。スキル習得や煩雑な作業時間を削減でき、効率的な運営が可能です。CMSの導入で最も注力したい業務に時間を使えます。
SEO対策がしやすい
内部SEOの対策では、Webサイト内のタイトルや見出し、ディスクリプションなどのソースコードをGoogleが推奨する構成にあわせて設定します。SEO対策ができるCMSは、コンテンツの価値向上に有効です。
スマートフォン専用のレイアウトを作れる
CMSはテンプレートが豊富に用意されています。スマートフォン用のレイアウトは、パソコン用と別に作り直す必要がありません。パソコン用のレイアウトを設定すれば、自動的に最適な形でスマートフォンのレイアウトも生成されます。
複数名で運用できる
CMSを利用すれば、編集権を振り分けながら、複数の担当者による運営が可能です。業務の進行状況や情報などに関して、特定の従業員に依存するリスクを防げます。担当者の不在や退職などの状況の変化に対応しやすくなり、安定した運用を実現できます。
SNSと連動できる
CMSはTwitterやInstagramなどのSNSとの連動が簡単です。WebコンテンツにSNS拡散を促すシェアボタンを設置すれば、幅広いユーザへの情報発信が期待できます。
パソコン以外の端末でも更新可能
CMSはインターネット環境があれば、パソコン以外の端末でも更新可能です。場所に依存せず作業ができるため、いつでもどこでも情報を更新したい人におすすめします。
サイト内の統一感を保てる
CMSのテンプレートを利用すれば、Webデザインや配色の専門的な知識がなくても、Webサイト全体の統一感を崩さずに、デザインの一括更新が可能です。
Webサイト運営の負担を軽減できる
CMSには、コンテンツ投稿の日時設定や自動更新などの機能があります。大量の記事を順次公開する際、ひとつひとつの記事を手作業で予定時刻にアップロードする手間が省け、負担が軽減します。
スピーディーな情報発信ができる
CMSの管理画面は、インターネット環境とブラウザがあれば、好きなタイミングでアクセス可能です。設定から更新までのタイムラグがないため、スピーディーな情報発信ができます。
低コストでWebサイトを運用できる
CMSを導入して運用体制を社内で整備できれば、Webサイト運営を外注するよりも、運用コストを軽減できます。とくに更新頻度が高いWebサイトを運営する場合、自社内で管理運営ができるCMSの導入は有効です。
CMSは主に3種類
CMSの種類は、クラウド型とオープンソース型、パッケージ型の3つです。それぞれの特徴を解説します。
クラウド型CMS
クラウド型CMSとはインターネット環境を通じて使用するCMSです。クラウド型CMSはベンダーのサーバやソフトウェアを利用するため、自社内で用意する設備はほとんどありません。
ただし、システムやサーバのトラブルには常に備えが必要です。また、拡張性の低さも留意しましょう。
クラウド型CMSは初心者に向いている
クラウド型CMSは、Web制作に自信のない初心者におすすめです。操作上の不明点について問い合わせ可能なサービスが充実しています。CMS操作に不慣れでも、安心して継続的に運用ができます。
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSとは、プログラムのソースコードが無償公開されているCMSです。ソースコードは、誰でも自由に利用・改変できます。ライセンス契約が不要なため、運用コストの削減ができる点がメリットです。
反面、サポート体制やセキュリティ対策が万全ではない可能性があります。安心して利用するには、Webセキュリティに関する知識が必須です。
オープンソース型CMSは初期費用を抑えたい場合に向いている
オープンソース型CMSは、無償で公開されているソースコードを利用するため、導入にかかるコストはほとんどありません。初期費用をなるべく抑えて、Webページをカスタマイズしたい人におすすめです。
しかし自由度が高い反面、ウィルス攻撃やハッキングの可能性が高い点には注意しましょう。
パッケージ型CMS
パッケージ型CMSとは、ベンダーが開発したCMSを購入し、自社で用意したサーバでインストールする買い切り型のCMSです。追加機能やサポートが充実しており、カスタマイズしなくても利用しやすい点がメリットです。一方で、オープンソース型やクラウド型よりもコストが高い傾向にあります。
パッケージ型CMSは法人向けのサイト構築に向いている
パッケージ型CMSは、企業や組織が使うことを想定して作られています。ビジネス向けの機能を必要とする、法人向けのサイト構築を検討する方におすすめのCMSです。
また、ベンダーが提供するシステムであるため、機能やサポート体制が充実しています。操作で不明な点は、提供元に問い合わせでき、はじめてCMSを導入する際も、安心して運用を進められます。
CMSを選ぶ際のポイント
自社に適したCMSを選ぶうえで、着目すべきポイントを解説します。
Webサイトの目的
Webサイトの運用目的に応じて、最適なCMSの種類は異なります。Webサイトの規模が大きくなった際、安定的なアクセスが可能か、セキュリティ性は十分かなどの確認が重要です。将来的に目指すWebサイトの規模を見越したうえで、CMSを選びましょう。
Webサイトの運用体制や内容
継続的にWebページを追加する予定があるなど、更新頻度の高いWebサイトを運営する際、運用や管理のしやすさは重要なポイントです。
機能性だけでなくデザインにもこだわりたい場合、テンプレートの内容もCMSを選ぶ際の指標になります。
使いやすさ
直感的に操作しやすいCMSは、ITに関する専門的な知識やスキルがなくても、Webサイトの運用や管理、更新が可能です。とくに複数名でWebサイトの管理や更新をする場合、どのような立場の人でも使いやすいツールの選択をおすすめします。
拡張性やカスタマイズの自由度
Webサイトの運営や管理、更新などは、他部署や複数のアプリケーションとの連携が必要になるケースがあります。さまざまな閲覧環境に対応させたい場合、拡張性やカスタマイズの自由度の高さを確認したうえで、CMSを選択してください。
セキュリティ対策やサポートの有無
サーバのアクセスごとに必要な情報を集め、HTMLを生成してページを表示する動的CMSの構築には、PHPの理解が必要です。社内にエンジニアがいるか否かで、動的CMSか静的CMSかの選定が変わります。どのCMSを用いるか、運営企業のセキュリティ性とあわせて確認しましょう。
CMSの種類別おすすめ7選
CMSの種類ごとに、おすすめのサービスを解説します。
クラウド型CMS
クラウド型CMSは次のとおりです。
Acquia
Acquiaは多言語に対応する、クラウド型CMSです。グローバルレベルのWebサイトの構築や運用、コンテンツ管理、Webマーケティングができます。
ウィルス対策や不正侵入対策など、クラウドサービス独自のセキュリティ性の高さが強みです。インフラ環境もあわせて提供されるため、トータルでCMS運用のサポートを受けたい企業におすすめします。
Jimdo
Jimdoは、メールアドレスによる会員登録だけで、即時的にWebサイトの制作ができます。おしゃれなデザインが多く、管理画面に関しても、 視覚的に操作したい方におすすめです。趣味用や個人事業主、美容院、飲食店などのWebサイトとして、気軽に運用できます。
BiNDup
BiNDupはSEO対策やGoogle評価を意識したWebサイトの運用が可能です。Webサイトは作って終わりではなく、成果向上を目指して継続的に運用する必要があります。
BiNDupなら、Google Analyticsと連携できるため、Webサイトの更新や運用、SEO対策までのトータルサポートが可能です。
オープンソース型CMS
オープンソース型CMSは次のとおりです。
WordPress
SEOやデータベースの構築、SNS連動など本格的なカスタマイズが実現できます。Webサイトのデザイン性や独自性を重視する企業におすすめです。
またWebサイトの制作やデザインの一括更新にはHTMLやCSS、PHPなどのスキルが必要になります。ある程度Web制作に習熟している、中級者・上級者向けのツールです。
Drupal
Drupalは一般的なCMSに比べて、柔軟性や拡張性が非常に高いプラットフォームです。複雑なシステムを構築できる、フレームワークとしての特徴もあわせもっています。
多言語に対応しているため、さまざまなデバイスに向けた情報配信をしたい方に、おすすめです。
パッケージ型CMS
パッケージ型CMSは次のとおりです。
Adobe Experience Manager
Adobe Experience ManagerはWebサイトをはじめ、さまざまなデジタルチャネルに対応した最先端のCMSです。最適化された顧客体験にもとづき、AI(人工知能)がコンテンツをすばやく配信します。
柔軟なハイブリッドCMSの利用を希望する方に、おすすめです。
Movable Type
Movable TypeはHTMLとMTタグのみで安全なWebサイトの制作ができます。PHPは使用しません。プラグインを活用して機能を拡張しながら、Webサイトを制作したい人におすすめです。
まとめ
CMSは効率的なWebサイトの運用や管理、更新におすすめです。CMSのなかには、オープンソースかつインフラセットとなっている商品もあります。
WEBSASのAcquiaは、コンサルティングからサイトの保守運用まで一貫して提供できるCMSです。導入から運用までのサポートが手厚く、はじめてCMSを導入する方でも安心した運用が可能です。Acquiaの導入を検討の方は、お気軽にお問い合わせください。