コラム
2022/03/25

CMSを比較する際のポイントとは?選び方や注意点、おすすめのCMSも合わせて解説

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はじめに

CMSを比較する際のポイントとは?選び方や注意点、おすすめのCMSも合わせて解説 Webサイトの運営をする際にCMSを活用する企業が増えています。しかし、CMSの種類は多く、名の知れたサービスから初めて聞くサービスまでさまざまです。どのようにCMSを選ぶか、悩む人もいるのでしょう。
ここでは、CMSの導入を検討する担当者に向け、CMSの種類や機能を比較して、選ぶ方法を解説します。また、CMSの基本情報やおすすめのCMSを6つ紹介するため、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. CMSとは
  2. CMSの主要機能
  3. CMS導入のメリットと注意点
  4. CMSの比較ポイント1:種類を比較
  5. CMSの比較ポイント2(特徴の比較)
  6. おすすめのCMSサービス6選
  7. まとめ

CMSとは

CMSとは、Webサイトの構築・管理・更新に関わるシステムです。CMSにはWebサイトの運用に使えるテンプレートがそろっており、専門知識やスキルがなくてもWebサイトを運営できます。

企業サイト・オウンドメディア・ECサイトなどの運営からLPの制作まで、CMSはあらゆる用途で役立ちます。とくに、更新頻度が高いWebサイトには、CMSを使った運営がおすすめです。

CMSの主要機能

CMSの主要機能は以下のとおりです。

  • Webサイトの構築
  • 問い合わせやFAQページの構築
  • コンテンツの編集、更新履歴の確認
  • コンテンツの承認から公開までのフロー管理
  • ユーザごとの編集権限の付与
  • マーケティング
  • メール、SNSとのAPI連携

CMS導入のメリットと注意点

導入するCMSを決める前に、メリットと注意点を確認しておきましょう。CMSの詳細な比較ポイントは、のちほど解説します。

メリット

CMSを導入すると、専門知識がない人でも簡単にWebサイトの構築・管理・更新ができます。大勢で分担してWebサイトを運営することで、担当者の負担を軽減可能です。

CMSは、SEOに最適化された作りとなっているため、オーガニック検索からの流入アップが見込めます。また、メール配信機能や顧客管理機能などを備えたCMSはマーケティングにも役立ちます。

注意点

CMSによっては、自社でのセキュリティ対策が必要です。また、ベンダーが管理するデータが消失する恐れがあるため、バックアップは欠かせません。

既存のWebサイトがある場合は、コンテンツの移行が必要になります。手動による移行は時間がかかるため、ツールを使った移行がおすすめです。ツールがCMSと連携可能か、事前に確認しておきましょう。

CMSの比較ポイント1:種類を比較

CMSは、おもに「オープンソース型」「クラウド型」「パッケージ型」の3種類に分類されます。種類ごとの特徴を比較してCMSを選びましょう。それぞれのCMSの特徴や、メリット・デメリットを紹介します。

クラウド型CMS

クラウド型CMSは、インターネット環境を通じてWebサイトの構築・管理・更新を実施します。すでに完成しているシステムにコンテンツを保管するだけで、手軽にWebサイトの運営ができます。すぐにWebサイトを構築したい、小規模なWebサイトを運営したい方は、クラウド型CMSがおすすめです。

メリット

クラウド型CMSでは、自社でサーバやソフトウェアを用意しなくてすむため、手間もコストもかからずWebサイトを構築できます。セキュリティ対策やメンテナンス関連をベンダーに一任できる、導入コストを抑えられる、などもクラウド型CMSのメリットといえます。

デメリット

クラウド型CMSは、運営時のサポートが薄めです。クラウド型CMSを円滑に運営するためには、プログラミング言語やWebサイト運営に長けた人材が必要です。

オープンソース型CMS

オープンソース型CMSは、ソースコードを無償で公開しています。ソースコードとは、プログラムを動かすためのテキストです。自由自在にソースコードを組み合わせられるオープンソース型CMSは、Webサイトのデザインや機能にこだわりたい企業に向いています。

メリット

ライセンス契約が不要なオープンソース型CMSは、運営費を節約できます。プラグインを追加すると、CMSの機能を拡張可能です。なお、プラグインとは機能拡張用のソフトウェアを指します。

企業や個人が開発したプラグインもあるため、カスタマイズの幅は広いです。

デメリット

オープンソース型CMSは、サーバのデータ消失の可能性に備え、自社でのバックアップが必要です。サーバ障害・システム障害が起きたときはベンダーの対応待ちになります。また、ソースコードが公開されているため、サイバー攻撃の標的にされやすいという一面もあります。

パッケージ型CMS

パッケージ型CMSを使う際は、ライセンス契約が欠かせません。契約後に自社サーバにCMSをインストールすると、初めてWebサイトの構築・管理・運営に取り組めます。パッケージ型CMSは、Webサイトの運営に予算を割ける企業や、ベンダーに手厚いサポートを求める企業におすすめです。

メリット

パッケージ型CMSには、ビジネスでの利用を前提とした機能が充実しています。さまざまな機能が備わっているため、カスタマイズに悩みません。加えて、有料なだけにベンダーのサポートが手厚く、担当者の負担を軽減できます。

デメリット

パッケージ型CMSを導入するには、ライセンス契約料と利用料が必要です。多くのベンダーは、利用料に従量課金制を採用しています。運営するWebサイトの規模が大きいほど、利用料は割高になります。

CMSの比較ポイント2(特徴の比較)

CMSを導入する目的を整理して、必要な機能を抽出しましょう。自社に適したCMSの選び方を紹介します。

拡張性やカスタマイズ性、費用やリソースを比較して選ぶ

自社の目的や課題に合うCMSであるか比較しましょう。たとえば、オウンドメディアを運営する場合は、アクセスを集め、問い合わせや申込みなどに誘導できるように、SEOやマーケティング機能を重視したCMSが求められます。

大勢でWebサイトを運営したい場合は、担当者のレベルに応じて管理画面がシンプルなCMSが適しています。

機能よりもデザインを重視したい場合は、テンプレートが豊富なCMSを採用しましょう。業種ごとにおすすめのテンプレートを選べるCMSを選ぶと、業界のカラーに合わせつつおしゃれなWebサイトを構築できます。

対応するサイト規模を比較して選ぶ

CMSごとに、対応できるWebサイトの規模は異なります。Webサイトの規模に合わせ、安定して運営できるCMSを選びましょう。現在のWebサイトへのアクセス数に加え、将来アクセス数が増えたときも想定してCMSを選ぶ必要があります。

サイトの規模に合わないCMSを使うと、アクセスが集中したときにサイトが表示されなくなってしまいます。また、データ量が増えるほどWebサイトの表示スピードは落ちるため、必要な機能を絞ってCMSを選択しましょう。

サポートの有無、セキュリティ対策、運用管理の方法などを比較して選ぶ

実際に運用したときに、どのような問題が発生するかをイメージしてCMSを選びましょう。また、操作が簡単なCMSでも、セキュリティが弱い、サイトの規模に合っていないなどの恐れがあります。多角的な視点でCMSの性能をチェックするべきです。

担当者の知識やスキルによっても、CMSに求めるレベルは変わります。Webエンジニアがいれば、自社でカスタマイズやセキュリティ対策が可能と考えられます。しかし、社内リソースに余裕がない場合は、サポートの手厚さ・セキュリティ対策・運用のしやすさにこだわってCMSを選びましょう。

既存サイトからの移行に適しているかを比較して選ぶ

既存サイトからの移行を検討している場合は、現時点の課題を解決してくれるCMSがよいです。課題としては、サイトの表示スピードが遅い、SEOに弱い、コンテンツの更新に時間がかかる、デザインに魅力がない、などが挙げられます。

外部サービス・他システムとの連携方法を比較して選ぶ

Webサイトの目的しだいでは、外部サービス・他システムと連携できると利便性が増します。ECサイトであれば、決済システム・POSシステムなどとの連携が役立ちます。会員登録を求めるサイトならば、連携により外部サービスのアカウントでログイン可能な機能が便利です。また、マーケティングオートメーションツールを利用できるCMSも増えています。

公開や更新にかかる時間や手間等を比較して選ぶ

Webサイトを公開・更新する際にかかる時間や手間はCMSごとに変わります。Webサイトの立ち上げに猶予がなければ、素早くWebサイトを構築できるクラウド型CMSを採用しましょう。

コンテンツを更新する頻度が多ければ、更新にかかる時間と手間を比較してCMSを選ぶのがポイントです。

おすすめのCMSサービス6選

おすすめのCMSサービスを6選紹介します。上述したCMSの種類や特徴を参考に、自社に合うCMSを選んでみましょう。

1.Acquia(アクイア)

Acquia(アクイア)はクラウド型CMSで、グローバルに活用されています。2021年にガードナー社が実施したマジック・クアドラントにて、Acquiaは「リーダー」ポジションに認定されました。

Acquiaは、オープンソース型CMSのDrupalがベースとなっています。Drupalは多言語に対応し、セキュリティ体制も強固なCMSです。

2.Adobe Experience Manager

Adobe Experience Managerは、パーソナライズ性に優れたクラウド型CMSです。コンテンツ管理にAIを活用しており、顧客体験を向上させるWebサイトを運営できます

3.WordPress

WordPressは、オープンソース型CMSです。2022年3月時点で55,000個以上のプラグインがあり、個人が運営するブログから高機能なWebサイトまで自由に構築できます。

4.Joomla!

Joomla!は、オープンソース型CMSで、世界中の企業や官公庁のサイトに多く採用されるCMSです。強固なセキュリティが評価されており、大規模なWebサイトの構築にも適しています。

5.CS-Cart

CS-Cartはパッケージ型CMSで、商品カテゴリー機能・クーポン機能・会員ランク機能などを搭載しています。オンラインマーケットプレイスを構築したい企業には、CS-Cartが向いています。

6.HeartCore CMS

パッケージ型CMS のHeartCore CMSは、既存のWebサイトからデータを簡単に移行できます。「移行トレーニング」というサービスも提供しています。

まとめ

専門知識やスキルがなくてもCMSを使えば簡単にWebサイトの構築・管理・更新ができます。CMSの種類や特徴を把握し、自社に合うCMSを選びましょう。

WEBSASではWebサイトのコンサルティングから、保守運用まで一貫して提供いたします。クラウド型CMSであるAcquiaの導入支援も行っているため、Acquiaの導入をお考えの方は、まずはWEBSASへお問い合わせください。

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