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セミナー・イベント

Japan IT Week春 2018に参加してきました。

2018/06/13公開
Japan IT Week春 2018

先日、Japan IT Week春 2018に参加してきました。

「Japan IT Week春2018」は、2018年5月9日~10日(3日間)に東京ビックサイトで開催された日本最大のITの専門展で、13のテーマ別に展示されています。

今回は、「Web&デジタル マーケティング EXPO」「AI・業務自動化 展」に参加してきました。 デジタルマーケティングに関するテクノロジーは日々進化し、新しいキーワード(バズワード)もたくさん登場してきています。
企業のマーケティング担当者にとって、どんなマーケティング施策が効果につながるのか、来場数の多さからも高い期待感がもたれていると感じました。
また、昨今の「働き方改革」のムーブメントをうけて、定型業務の効率化・脱属人化のもとに、AIやRPAの活用は経営者目線でも重要課題となっていると感じます。 今回は、これらのソリューションについて各社様のブースでお伺いした事などを踏まえ、体験談をレポートさせて頂きます。 (なお、社名およびサービス名は記載を避けさせて頂きます)

BtoCは「より直接的な」マーケティングへ

一般コンシューマを相手にする「BtoC」領域では、自社内・自社外のビッグデータを活用しセグメンテーション・ターゲティングの精度をあげた広告や、ソーシャルメディアでの口コミ・拡散を活用して、ユーザに対してより直接的に訴えかけるマーケティングが登場してきています。

DSP(デマンド・サイド・プラットフォーム)

従来の媒体の「枠」を購入し広告掲載する手法に対して、消費者「人」の属性情報や行動履歴から興味関心を導き、それに対して広告を出しわける事で広告主と媒体のマッチング精度を高めていく手法が注目されています。
DSPとは「人」に対するマーケティングを実現する為の、「広告枠の調達」「消費者のターゲティング」「広告の配信」「効果の分析」を一括で行う為のプラットフォームです。DSPを活用する事で、広告のムダ打ちを止め結果的にCPAをあげていく事ができます。
DSPの成功のカギは消費者のターゲティングにあり、その為には、精度の高いデータの集積が必要です。
今回ブースでご説明頂いた企業様のサービスでは、提携する人材紹介業(転職・派遣)のデータベースと連携する事で、年収・家族構成・ライフステージなどの精度の高い情報を使ったターゲティングを実現していました。

インフルエンサーマーケティング

YouTubeやInstagramなどのソーシャルメディアで、たくさんのフォロワーをもつ情報感度の高いSNSユーザや読者モデル(インフルエンサー)を使って、売り込みたい商品の口コミを促進するマーケティング手法です。
過去にブログ全盛時代にも「アルファブロガー」というバズワードもありましたが、スマホの普及やInstagramの登場によって、フォロワーに対して「多くの情報をよりダイレクト」に与える事ができるようになり注目されています。
今回ブースでご説明頂いた企業様のサービスでは、数千人のインフルエンサーを抱えており、広告する商品にふさわしいキャスティング・媒体選択・露出方法の提案を実施しているとの事でした。

莫大な広告費用のかかるマスメディアで有名タレントを活用するのではなく、コミュニティは限定されていても絶大な影響力をもつインフルエンサーの活用は、コストも含め広告効果は非常に高いと感じます。
ただし、過去にも話題になった「ステマ」のように、「やらせ感」がブランド毀損につながるようなリスクも高い為、広告表示などのきちんとしたルールの制定と運用が重要であると感じました。

動画マーケティング

スマートフォンでの動画視聴が当たり前の時代になり、動画広告を活用する企業が増えてきています。
写真やテキストでの広告に対して、動画広告は消費者に対して、よりインパクトが強く情報量の多い広告を実現できます。
動画広告市場は2015年から約2年間で倍増しており、ソリューションとして取り扱うベンダーも増えている状況です。
これに加え、2020年の実用化が目指されている「5G」の登場も追い風となり、ソーシャルメディア・オウンドメディアでの動画配信はもっと手軽なものになってくると感じます。
動画マーケティングを提供する企業様では、動画制作・メディア施策・分析改善を行う事が多いですが、最近ではパーソナライズ動画として、個人の属性・行動履歴に応じた動画の変化も実現されていく事になりそうです。

SCSKも出展しました

イベントの様子当社も「ソフトウェア&アプリ開発展」に出展させて頂きました。
SCSKブースでは、Excelの知識でWebアプリケーションの開発から運用までを実現する「CELF(セルフ)」とその連携ソリューションをはじめ「CELF」にRPA機能を追加した「CELF RPAオプション」について、来場者の皆様にご紹介しました。
当日はマスコットキャラの「ひょ~どる」君も参加し、おかげ様で多数のお客様にお立ちより頂きました。

編集後記

今回はWeb・デジタルマーケティングに関する体験記を一部掲載させて頂きましたが、MAやDMPやCCMPのようにかなり浸透しているソリューションや、ABMや企業ビッグデータなどこれから成長が期待されるソリューションなど、興味深い話をたくさん伺う事ができました。
マーケティング4.0時代と呼ばれ、デジタルマーケティングには新しい技術がどんどん生まれてきますが、まだ黎明期のものも多いため、活用する企業としては法規制やモラルといった点にも頭を悩ませながら、最適なソリューションを選んでいく事が重要となりそうです。