オンライン決済のメリット・デメリットとは?利用できるサービスもあわせて紹介
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今、オンライン決済の需要が高まっています。少子高齢化による人口減は人手不足を招き、小売業の大手各社は店舗の無人化、スマートストアへの実現に取り組みを急いでいます。2018年には、政府は消費税増税による景気冷え込み対策として、オンライン決済の場合、差額分の2%をポイント還元することを打ち出したことで、オンライン決済できる店舗が拡大すると見込まれています。また、2018年12月にはキャッシュレスのスマホ決済アプリ「PayPay」による「100億円あげちゃうキャンペーン」が大きな話題を呼び、多くの人がオンライン決済を利用しました。ネットショッピングの利用も年々拡大しており、キャッシュレスで買い物代金を支払うオンライン決済のニーズは増える一方です。オンライン決済は今まさに求められているサービスであり、オンライン決済をできるようにすることで、企業・店舗はビジネスチャンスを拡大できます。
そこで今回は、オンライン決済の概要、メリット・デメリット、オンライン決済サービスの利用メリットと代行サービスについて解説・紹介します。
オンライン決済とは
オンライン決済の概要と種類、およびオンライン決済が増加している背景について解説します。
オンライン決済とは
オンライン決済とは、商品またはサービスの代金を現金(硬貨や紙幣)または小切手や手形などの有価証券を受け渡すことで支払うのではなく、現金や有価証券で支払うのと同等の価値を持つデータを送受することで支払いを決済すること、あるいはその仕組みのことです。オンライン決済には多様なサービスがあり、目的にあったサービスを選ぶことで、より利便性の高い支払い決済ができます。
オンライン決済の種類
オンライン決済の主な方法を紹介します。また今後さらに種類が増え、オンライン決済のスタンダードが変わる可能性があります。
クレジットカード決済
国内で最も多く利用されているオンライン決済の方法で、利用者はクレジットカードで支払い、後日、銀行口座から引き落とされて決済が完了します。企業・店舗にはクレジットカード会社から数%の手数料が控除された金額が支払われます。クレジットカードを持つには、クレジットカード会社の審査を通過する必要があります。
デビットカード決済
デビットカードと呼ばれるカードを利用することで、支払いにそのカードを使ったときに、自分の銀行口座からリアルタイムで引き落とされて、オンライン決済できます。クレジットカードと異なり、原則審査なしで発行してもらえます。
電子マネー決済
一般的には、電子マネーが利用できるプラスチックカードを端末にかざして、オンラインで決済できます。プラスチックカードを使わなくても、携帯電話やスマートフォンを使って支払えるサービスもあります。
銀行決済
銀行のATMでは現金を使った振込決済もできますが、自分の銀行口座から出金して支払先の銀行口座へ入金処理したり、ATMを使わないでパソコンやスマートフォンでアプリを使って自分の銀行口座から出金したりして支払うことで、オンライン決済ができます。
オンライン決済が増加する背景
経済産業省は2018年4月、「キャッシュレス・ビジョン」を公表しました。今後の日本は少子高齢化や人口減少に伴う労働者人口減少の時代を迎え、生産性向上は最重要で急がねばならない課題として、キャッシュレス決済の推進が必要だと述べています。
このキャッシュレス化を推進するための1つの手段として、オンライン決済が注目されています。オンライショッピングの利用者が増えるとともに、オンライン決済も増加していくでしょう。
オンライン決済のメリット・デメリット
今後の社会において、オンライン決済は必要不可欠なものになっていくでしょう。利用者や企業・店舗にとって、オンライン決済はどのようなメリットとデメリットがあるか紹介します。
消費者のメリット・デメリット
消費者のメリット
- クレジットカードやコンビニ決済など、さまざまな方法で支払うことができる
- 現金を持っていなくても買い物ができる
- 海外のサイトでも買い物ができる
- 利用履歴が残るのでお金の管理ができやすい など
消費者のデメリット
- 個人情報の流出リスクや不正利用されるリスクがある
- 利用履歴は残るが、決済するときにお金の減り具合が見えず使いすぎてしまうリスクがある(特にクレジットカードのように銀行口座に残高がなくても利用できるときに使いすぎるリスクが高くなる) など
企業・店舗のメリット・デメリット
企業・店舗のメリット
- 販売機会が増加する
- 売上の管理や分析がやりやすくなる
- 入金処理の手間が減る(決済代行会社を利用した場合) など
企業・店舗のデメリット
- 情報漏えいや不正利用などセキュリティ対策が必要である
- 導入時の初期費用や決済手数料などコストアップになる
- 決済の種類によっては現金化されるまで時間がかかる など
オンライン決済代行サービスを利用するメリットと代行サービス会社
オンライン決済を導入する場合は、オンライン決済の代行会社を利用するという方法があります。オンライン決済代行会社を利用するメリットや、代行サービス会社について紹介します。
オンライン決済代行サービスを利用するメリット
オンライン決済代行サービスを利用すると、企業・店舗は以下のようなメリットが得られます。
- 通常は、さまざまな決済サービスの各社と個別契約をしなければならず面倒ですが、オンライン決済代行サービス会社との一括契約で契約の煩雑さを最小化できます。各決済機関への申請も代理で手配してもらえます。
- オンライン決済のサービスを利用するには、各会社の審査基準のクリアが必要です。決済代行会社を利用することで、希望する決済の審査をスムーズに通過できるアドバイスを受けられます。
- オンライン決済システムを接続するための開発工数・費用を一括導入で削減できます。
- オンライン決済の管理ツールを統一できるため、管理にかかわる事務費用を削減できます。
- 入金処理を統一できるため、経理処理の事務にかかわる費用を削減できます。
- システムのアップデート・追加の開発費用・工数を最小化できます。
オンライン決済代行サービス会社の紹介
1.GMOペイメントゲートウェイ
国内最大級のサービスで、大手通販事業者やEC事業者だけではなく、NHKや日本年金機構や東京都をはじめとした自治体などの公的機関への導入実績もあります。決済手段や入金サイクルも速く、専門のコンサルタントによる的確なアドバイスも得られます。
2.イプシロン
イプシロンの売りは初期費用0円で豊富な決済サービスを導入することが可能である点です。個人事業主やスタートアップ企業など、初期コストを抑えたいときに最適です。管理画面なども使いやすく作られており、運営コストを抑えることもできます。
3.ソニーペイメントサービス(SPS)
主要なカード会社やブランドとダイレクトにネットワーク接続をしており、高速で安定したサービスを実現します。クレジットカードの本人認証手段に3Dセキュアと独自サービス「認証アシストサービス」の2つの方法を採用しているので、カード決済におけるセキュリティも担保されています。
まとめ
オンライン決済はこれからのビジネスに欠かせないものですが、導入する場合は、メリットだけでなくデメリットについても理解しておくべきでしょう。また、オンライン決済代行サービスを利用する場合でも、これから課題が増えると予想されるセキュリティ面に関しては、店舗・企業側も意識を高める必要があります。オンライン決済代行サービスの強みや特徴をよく比較・検討した上で、自社への導入を検討するようにしましょう。