コラム

2019/05/08

Webサイト運営に欠かせない!オープンソース型CMSとは?

  • CMS

Webサイト運営に欠かせない!オープンソース型CMSとは?HTMLやCSSの詳しい知識がなくても手軽にWebサイトの作成・更新・一元管理ができるCMS(コンテンツマネジメントシステム)は、コーポレートサイトやECサイトなど企業から個人のブログまで広く利用されています。CMSの中でも、オープンソース型CMSは、多くの企業が導入しています。

今回は、オープンソース型CMSの特徴メリットデメリット代表的なオープンソース型CMS製品について解説します。

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オープンソース型CMSとパッケージ型CMSとの違い

オープンソース型CMSとはどのようなものか、またパッケージ型CMSとの違いを紹介します。

オープンソース型CMSとは

オープンソース型CMSとは、ソースコードが公開されているCMSのことで、誰でも自由に利用や修正、または頒布することが許されているソフトウェア(※)です。無償のものが多くありますが、コマーシャルオープンソースという有償のものもあります。無償の場合は、導入や運用に関するサポートやトラブル時の対応はありません。

※オープンソースのライセンスにはApache、MITやGPLといった多様なライセンス形態があり注意が必要です。

パッケージ型CMSとは

パッケージ型CMSとは、ソフトウェアベンダーが開発したライセンスを購入して使用するCMSです。一般的には、購入費用以外にサポート費や保守費が必要です。オープンソース型CMSと比べるとサイトの運用に必要な基本機能が最初からパッケージ化されているため、カスタマイズ不要で多様な機能を利用できます。また、ベンダーによる導入から運用、トラブル対応まで手厚いサポートを受けられるので安心して利用できます。

オープンソース型CMSとパッケージ型CMSの違い

オープンソース型CMSとパッケージ型CMSにはさまざまな特徴があります。導入する際には、それぞれのメリット・デメリットについて理解しておくことが必要です。

オープンソース型CMSのメリット

オープンソース型CMSには、主に以下のメリットがあります。

1. 導入費用と運用費用を抑えられる

無償のオープンソース型CMSの場合は、ライセンス料不要で利用できます。また、Webサイトの構築・運用・保守などは原則として自力で行う必要がありますが、有償版に比べると導入費用と運用費用の両方を抑えられる可能性があります。

2. 拡張機能が豊富

オープンソース型CMSはソースコードが公開されているため、人気の高いCMSは世界中の技術力のあるユーザーが、使いやすく便利な機能のプラグイン(拡張機能)を開発しています。そのため豊富なプラグインを無料(一部有料もあり)で追加することができ、機能拡張が自由に行えるのです。プラグインは専門的な知識がなくてもパソコンを使いこなせる程度のITスキルがあれば利用できます。

3. バージョンアップのサイクルが速い

「拡張機能が豊富」と同様の理由により、CMSそのもののバージョンアップサイクルが速く、機能が増えたり、セキュリティの強度が上がったり、操作性が良くなったりします。

4. カスタマイズの自由度が高い

専門的な知識・スキルが必要ですが、既存の仕様とは異なる使い方をしたいとき、自由にカスタマイズして利用する事も可能です。

オープンソース型CMSのデメリット

オープンソース型CMSにはさまざまなメリットがある一方で、以下のデメリットがあります。

1. 開発元ベンダーからのサポートを受けられない

無償のオープンソース型CMSの場合は、サーバーへのインストールなどの使用方法、構築や運用上の不明点、トラブル対応などのサポートは受けられません(ただし、開発ベンダーなどが有償でサポートをしているオープンソース型CMSはサポートを受けられます)。そのため、使い方やトラブル対応が不明なときはWeb上に公開されている情報を頼りに、原則として自力で解決しなければなりません。日本のみならず世界中に多くのユーザーがいるため、ユーザーコミュニティが充実しており、コミュニティの掲示板で質問すると回答を得られる可能性もありますが、解決につながる丁寧な回答が得られる保証はありません。

2. 信頼性の保証がない

公開されているソースコードやプラグインに関して一定以上の信頼性はありますが、信頼性の保証までは通常されていません。導入したユーザーが責任をもって信頼性を確保する必要があります。

3. セキュリティリスクが高い

オープンソース型CMSは、ソースコードが公開されていることから、脆弱性などをねらった攻撃を受けやすい傾向があります。特に、シェアが高く利用者の多いCMSは攻撃されやすくセキュリティリスクが高いので、運用には注意が必要です。また、オープンソースコミュニティで提供されているプラグインなどについても、セキュリティ脆弱性を含んだものも存在している為、導入時には注意が必要です。

4. コストがかかる場合もある

無償のオープンソース型CMSは、ライセンス料が不要のため導入費用・保守費用を抑えることができますが、ソフトウェアベンダーのサポートがないため、構築から運用およびトラブル対応までを任せられる人材の確保、育成のための内部費用が発生する可能性があります。外部に依頼すれば委託費用が発生し、総費用が高額になる可能性もあります。

5. ドキュメントの日本語対応が不十分

使用方法や不具合が起きたときに必要なドキュメントが日本語に対応していないことがあります。

代表的なオープンソース型CMS

さまざまなWeb関連の統計データを提供している「w3techs.com」サイトによるとシェアの高いCMSは、圧倒的にWordPressで世界シェアは60.1%です。以下、Joomlaが5.4%、Drupalが3.5%と続きます(数値は2019年2月のデータ)。この3つのオープンソース型CMSについて簡単に紹介します。いずれも公式日本語サイトがあり詳しい情報を日本語で入手できます。

WordPress

WordPressは、日本でも圧倒的なシェアを誇っています。シェアが高いことから、世界中の多くの優秀な技術者によって不具合の修正や機能の改善が行われ、機能が豊富で動作が非常に安定しているCMSです。また、2019年2月現在で約5.5万種類の豊富なプラグインや、Webサイトのデザインを選択するだけで簡単に変更できる「テーマ」もたくさん用意されています。

Joomla!

イギリスの出版社Packt Publishing主催の「Open Source Awards」CMS部門で、2011年のベストオープンソースCMSとして選出され、機能や使いやすさなどが高く評価されています。Joomla!は海外では160万以上のWebサイトでの導入実績があり、204の国の3,097の政府系機関Webサイトでの採用実績(2012年3月時点)があるとJoomla!コミュニティサイトで報告されています。

Drupal

Drupalは日本ではまだWordpressほどの知名度はありません。しかし、Packt Publishing主催の「Open Source Awards」CMS部門で2007年、2008年の2年連続で優勝。2009年にはWordPressと並び「殿堂入り」をしました。このように、世界ではDrupalの機能や使いやすさ、実績などが高く評価されています。Drupalの特徴は、高度な多言語化機能が標準で装備されていることです。ひとつのシステムで英語、中国語、韓国語など複数言語で表示される多言語Webサイトを構築できます。

まとめ

オープンソース型CMSはライセンス費用が無料で使えるものもあるという大きなメリットがありますが、デメリットもあります。Webサイト構築にあたっては、コストを抑えられるという理由だけで安易にオープンソース型CMSを利用せず、デメリットも十分理解することが大切です。