さまざまなチャネルのデータを統合し、最適なパーソナライズを実現!Sitecore CDP+Parsonalizeのご紹介
- CMS
今回は自社サイトにおける訪問ユーザに対して最適なパーソナライズによる情報提供やコンバージョン率アップを図りたいとお考えの方向けにサイトコア社より提供されている「Sitecore CDP(カスタマーデータプラットフォーム)」と「Sitecore Personalize」をご紹介いたします。
Sitecoreにはオンプレミス、クラウド環境に導入することで利用するSitecore Experience Manager(XM)とSitecore Experience Platform(XP)があり、サイトへ訪れた訪問者の行動分析や行動に合わせたパーソナライズを実施するためには、XPを採用する必要がありました。
しかし今回紹介するSitecore DP、Sitecore Personalizeは、SaaSでのサービス提供となっており、現在利用されているCMSに関わらず提供される製品となります。SitecoreをCMSとして採用していなくても利用できますし、CMSを利用していないサイトにおいても利用が可能となります。
Sitecore CDPは、あらゆるソースから収集されたデータを統合し、顧客プロファイルを作成することができます。Sitecore CDPはパーソナライズ戦略実現のためのエンジンとなります。
一方、Sitecore Personalizeは、Sitecore CDPに収集されたデータを基に、マルチチャネルにおいて一貫したパーソナライズコンテンツを提供することができます。コンテンツやデザインなど異なるパターンを用いたABテストも機能として備えており、パーソナライズ施策を素早いPDCAにより比較しながら最適解を導くことが可能です。
他社のCDPではデータ収集/統合かデータ活用のどちらかを得意としていることが多く、不足している部分を補うために他社サービスと連携する必要なケースがありますが、Sitecore CDPとSitecore Personalizeを組み合わせることで、より良い顧客体験を一貫して提供するとともに、連携処理を行う必要がなく、シームレスにパーソナライズ施策を提供することが出来ます。
次に提供方法についてご紹介いたします。
Sitecore CDP / Personalizeは、ともにSaaSでのご提供となります。
実装済みのサービスを利用するためには、お客様のWEBサイトにGoogle Tag Managerなどを利用してタグを組み込むのみでご利用開始可能です。
このような仕組みでの提供となるため、CMSで構築されたサイトだけでなく、外部サービスによって構築されたサイト(例:ランディングページ、予約モジュール。FAQモジュール)もサービス適用可能となります。
上記の提供方法により、これまでのサイトでパーソナライズを行う上で課題となっていた、CDN(Contents Delivery Network)を利用するとパーソナライズを有効に活用できない課題に対応することが可能となります。
具体的には、CDNで当該ページがキャッシュされているとき、CMSへの通信が発生しないため、この場合は訪問者のセッション情報が記録されず、それを元としたパーソナライズページも生成されませんでした。また、パーソナライズの内容そのものがキャッシュされてしまい、実際に提供しているレコメンド内容よりも古い内容が訪問者に提供されてしまうケースもありました。
しかし、キャンペーン、セールの開催やメディアへの露出などによる一時的な急激なトラフィック増加に対しして、CDNなしではトラフィックピーク時にCMSの処理性能が足りなくなるリスクが拭えませんでした。
この問題に対し、Sitecore CDP / Personalizeの処理方法であれば、CDNを利用してキャッシュされたコンテンツを提供しても、ユーザが利用するブラウザ上でページに埋め込まれたCDPのタグが実行され表示されるコンテンツの内容がパーソナライズされた内容に差し替えることが可能となります。
その他にも以下のような特徴があり、性能面でのメリット、ノーコードでの設定、リードタイム、改修コストに対し、従来の方法よりもアドバンテージがあります。
- Personalizeは、CMSのコンテンツ配信サービスとは切り離されており、かつパーソナライズのレンダリング処理がクライアント側で処理が行われるため、Webサイトのサーバ負荷が分散される。大手キャリア・航空会社のピーク時トラフィックでもパフォーマンスに問題なく利用可能。
- Personalizeでは、あらかじめ用意されているテンプレートを利用することで導入が容易に可能。CDPからパーソナライズ用データを抽出する処理も、データベースを共用しているためコーディング不要。
- 従来の方法では、ページ単位でパーソナライズ設定が必要であり、パーソナライズ内容によっては対象ページの改修作業が発生する場合があったが、Personalizeでは、管理画面上のノーコード設定で複数ページに同じパーソナライズを適用することが可能。
Sitecore CDP / Personalizeを用いた、データ集約とパーソナライズの導入について紹介させて頂きました。
ご利用のCMSに左右されずに導入可能であり、SaaSでの提供となるため導入期間も短期となります。
さらに、大量のトラフィックが見込まれる里において、CDNを導入しつつパーソナライズも実施できるメリットもございます。
本文中では触れませんでしたが、ご要件に応じて、CDPのみ、Personalizeのみを導入も可能となっております。
今のCMSでは対応できないなどお困り事が有りましたら、SCSKのWEBSASにお問い合わせください。