コラム
2023/08/25

Sitecoreでのコンテンツ運用に役立つ! コンテンツエディターの使い方Tips

  • CMS

Sitecoreでのコンテンツ運用に役立つ! コンテンツエディターの使い方Tips今回は、Sitecoreでページの作成や更新など、コンテンツ運用で役立つTipsをいくつか紹介させていただきます。

現在Sitecoreでサイトを運用中の方で、使っていない便利機能があればご活用いただき、是非運用チーム内でシェアしてください。

Sitecore導入をご検討中の方にも、Sitecoreの使い方の例として参考になれば幸いです!

お気に入り機能

(使い方):「検索」タブ > お気に入り

お気に入り機能

Sitecoreのアイテムのお気に入り登録が可能です。

Sitecoreのコンテンツツリーは基本的にサイトのURL階層構造に対応する形となるため、末端階層の詳細ページなどを編集するにはコンテンツツリーの階層を展開していく操作を行います。

自分が担当している作成中のページアイテムや、よく編集するアイテムなどをお気に入りとして登録しておくことでコンテンツツリーを展開して辿ることなくメニューから簡単にアクセスができ、運用効率UPに繋がります。

エンジニア向けには、開発時のテスト等にも役立つ機能です。

クイックアクションバー

(使い方):コンテンツエディター> コンテンツエディター左側の領域を右クリック

クイックアクションバー 01

クイックアクションバーは、コンテンツツリーに対して様々な情報を表示する機能です。

コンテンツエディター左側の領域を右クリックし、表示したい情報を選択するとそのアイテムに関する情報をアイコンとして表示します。

中でも筆者がよく使うのは、「ワークフロー状態」、「パブリッシュの警告を含むアイテム」です。

ワークフロー状態については、ワークフロー状態に応じたアイコン設定を予め行っておくことで、そのアイテムのワークフロー状態がコンテンツツリー上から一目瞭然の状態となります。

図:「ワークフロー状態」をクイックアクションバーに表示した例

図:「ワークフロー状態」をクイックアクションバーに表示した例

また、運用保守のお問い合わせでよくいただく内容が、「作成したページが公開されない」という内容のものです。

Sitecoreでは、上位階層のアイテムが非公開の場合、その配下のページも全て非公開となります。

対象のページアイテムはたしかに公開状態までワークフローが進んでいるのですが、そのアイテムの上位の階層でパブリッシュ制限(非公開)がされている場合があり、なかなか気づきにくいポイントです。

クイックアクションバーをつかえば、付近の階層のアイテムが公開されているかどうかも一目でわかるため、このようなケースのお問い合わせ時にはまずクイックアクションバーでパブリッシュの警告を確認することが多いです。

図:「パブリッシュの警告を含むアイテム」をクイックアクションバーに表示した例

図:「パブリッシュの警告を含むアイテム」をクイックアクションバーに表示した例

ワークフローの遂行や、パブリッシュ(ページ公開)の漏れなどがないかというセルフチェックにも活用できるため、是非使ってみてください。

(詳細:https://doc.sitecore.com/xp/ja/users/101/sitecore-experience-platform/customize-the-content-editor.html

「クイックアクションの表示」

リンク

(使い方):「検索」タブ > リンク

リンク機能では、以下の情報を確認することができます。

  • 現在コンテンツエディターで選択しているアイテムが、他のどのアイテムから参照されているか。
  • 現在コンテンツエディターで選択しているアイテムが、他のどのアイテムを参照しているか。
リンク

利用シーンとしては、ページアイテムや画像アイテムを削除する前に、他ページからリンクや画像として使われていないかを確認することが多いです。

また、我々エンジニアも設定を辿る際によく活用する機能です。

ただし、コンテンツだけではなくページを表示するためのシステム設定系のアイテム(テンプレートや、レンダリング)も表示されます。

また、この機能はSitecore内のアイテム同士のリンクに関する機能のため、HTMLを直接編集し、絶対パスで記述したリンクや外部サイトへのリンクなどは検知できないため、その点については注意が必要です。

すこし見方が難しいですが、使い慣れると便利な機能なので運用(特に管理者)の方は知っておいて損はないかと思います。

コンテンツのコピー、複製、クローンの違い

(使い方):「ホーム」タブ > 指定の場所にコピー

(使い方):「ホーム」タブ > 複製 ▼サブメニュー

コンテンツのコピー、複製、クローンの違い

Sitecoreでは、コンテンツを流用するにあたって以下の3種類の操作があります。
一見、違いが分かりづらいため各操作の違いを説明します。

  • コピー:コンテンツツリーの別階層へ対象のコンテンツを作成します。
  • 複製:複製元と同じ階層に対象のコンテンツを作成します。
  • クローン:元アイテムのフィールド値を継承し、元アイテムのフィールドを更新すると、クローン先の対応するフィールドも更新されます。
    (詳細:https://doc.sitecore.com/xp/ja/users/101/sitecore-experience-platform/clones.html

コピーと複製について

こちらは、流用先のアイテムがどこに作成されるかの違いとなります。

コピー/複製元のアイテムと、コピー/複製先のアイテムは、関連を持ちません。

別の階層に配置したい場合は「コピー」、同じ階層に配置したい場合は「複製」と、サイト構造に合わせて使い分けをしましょう。

クローンについて

クローン元のアイテムと、クローン先のアイテムは、親子関係のような特別な関連を持ちます。

クローン元を編集すると、クローン先にも反映されるため、複数の別のページとして配置が必要だけど、内容は一元管理する必要があるコンテンツに適しています。

また、クローン先のアイテムでコンテンツを編集すると、編集した内容が優先されるようになります。(クローン先で編集した項目だけ、親子関係が切れる。)

クローンは要件とうまくマッチするととても強力な機能ですが、クローンの更新と維持は、通常のアイテムを更新するよりもシステム面、運用面共に負荷がかかる操作です。

アイテムの構造をできるだけシンプルにすることがベストプラクティスなため、クローンの利用は要件で必要となる一部分に限りましょう。

特に、クローンのクローンの作成は可能な限り避けてください 。

まとめ

コンテンツ運用で役立つTipsを紹介させていただきました。

これらの機能をうまく活用いただき、効率の良いサイト運用に繋がりますと幸いです。

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