コラム
2023/06/23

SitecoreとCRMを連携するといいことだらけ!

  • CMS

SitecoreとCRMを連携するといいことだらけ!会員情報の管理やWebサイト上の申込内容の確認にお悩みの方がいらっしゃるのではないでしょうか。

WebサイトとCRMを連携することで主に下記3点ができるようになり、悩みを解消できるかもしれません。

  • Webで取得した会員情報をCRMで一元管理できる
  • フォームの申込内容をCRMに連携してコールセンターが電話対応時に申込内容をすぐに確認できる
  • Webサイト以外のチャネルで収集したデータをCRMに集約し、Webサイト上でユーザーが確認できる

SCSKで取り扱っているSitecoreにはCRMとの連携を短期間かつ簡単にできる機能が用意されているため本記事ではSitecoreとCRMを連携した時にどのようなメリットがあるか、また注意点などをご紹介します。

■ CRMと連携するとできること

そもそもCRMとはCustomer Relationship Managementの略で日本語では直訳して「顧客関係管理」といい、顧客情報や行動を管理して顧客満足度やロイヤルティを上げることを目的としています。
SitecoreとCRMを連携すると実現できることをいくつか紹介します。

① 会員情報の連携

サイトで会員登録された情報をCRMに連携することができます。
Sitecore内の会員情報はユーザーマネージャーで確認ができますが、CRMに会員情報を連携することで会員属性検索や更新履歴の確認など便利な機能が利用できるようになります。

② フォームの申込内容を連携

SitecoreはSitecore Formsというフォーム作成機能が存在しますが、フォームの申込内容をCRMに連携することでコールセンターが過去の問合せ内容などを確認しながら電話対応ができるようになったりある会員が過去に申し込んだフォームを直感的に調べることができるようになります。

③ 会員情報に紐づくデータの連携

CRMに実店舗やECサイトなど複数の販売チャネルの商品購入履歴を管理していればSitecoreにデータを連携することでWebサイト上でチャネル問わず購入履歴の確認が可能となります。

■ CRMとの連携方法

CRMは様々なものが存在しますが、SitecoreではSalesforceとMicrosoft Dynamics 365との連携部品(コネクター)が用意されています。
ここでは弊社実績があるMicrosoft Dynamics 365と連携方法を簡単に紹介します。

手順1

コネクターを利用するためにはまずData Exchange Framework(DEF)が必要です。
DEFとはSitecoreが他システムとデータを連携する際のマッピング定義やデータの読み取り、データ更新の定義も可能です。
DEFはSitecoreのダウンロードサイトに掲載されています。
利用しているSitecoreバージョンによってDEFのバージョンも指定があるため注意してください。

手順2

DEFの準備ができたらコネクターのインストールが必要です。
コネクターはSalesforceとMicrosoft Dynamics 365でそれぞれ用意されているため気を付けてください。
コネクターも利用しているSitecoreバージョンによって指定があるため注意してください。

手順3

コネクターのインストールが完了しただけではMicrosoft Dynamics 365と連携できません。
Microsoft Dynamics 365の接続情報を設定ファイルに登録し、接続情報を記載したエンドポイントアイテムの作成が必要です。

■ Microsoft Dynamics 365と連携する時の注意点

Microsoft Dynamics 365と連携することの利点をここまで紹介しましたが、いくつか注意すべき点があります。
イメージが付きやすいものを2点紹介します。

  • データ取得件数について
    Microsoft Dynamics 365と連携するとAPIを利用してMicrosoft Dynamics 365の情報を取り込むことができますが、標準のコネクターでは1度に取り込める件数が5000件と制限があります。
    カスタマイズしたコネクターを作成し、5000件以上のデータを一度に処理することが可能です。
  • CRMとWebのデータ更新タイミングについて
    CRMでの更新とWeb側の更新がバッティングし、片方の更新データが上書きされる可能性があります。
    CRMと連携する際は上記のような同時更新の問題を事前に整理することが求められるためデータ更新タイミングや業務フローを整理して、システム全体として整合性を取った設計が必要となります。

まとめ

当記事では、SitecoreとCRMを連携した時のメリットと注意点を紹介しました。

CRM連携と聞いただけではハードルが高そうですが、Sitecoreにはドキュメントやコネクターが用意されているため身構える必要はありません。

SitecoreとCRMの連携は上記以外のメリットもありますので別の機会にご紹介させていただきます!

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