ブラウザシェアレポート Vol.7
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今回は、2018年4月~2019年3月の1年間における市場のシェアをレポートします。
2017年度のレポートは、こちらよりご参照ください。
モバイル
OSシェア
モバイルのOSシェアは、iOS、Androidの2強。国内ではiOSが7割以上。世界ではAndroidが7.5割以上。
過去同様、国内でのiPhone普及率の高さがわかります。
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ブラウザシェア
モバイルのブラウザシェアは、Safari、Chromeが主流。国内ではSafariが7割、Chromeが2~3割。世界では、Chromeが5割、Safariが2割、その他UCBrowserやSamsung Internetが1割。
国内ではOSの推移と類似していることから、主にAndroidユーザーがChromeを、iPhoneユーザーがSafariを利用しているのではないかと推測できます。一方、世界ではブラウザが多様化しているのがわかります。
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タブレット
OSシェア
タブレットのOSシェアは、iOSが圧倒、続いてAndroid。国内ではiOSが8割以上。世界ではiOSが6割以上。
世界中でiPadが愛されていることがわかります。
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ブラウザシェア
タブレットのブラウザシェアは、Safariが圧倒、続いてChrome+Android。国内ではiOSが7割以上、Chromeが1割、Androidが1割。世界ではiOSが6割以上、Chromeが2割、Androidが1割。
タブレットOS同様、Apple製品の影響を受けた結果となっています。
また、Androidブラウザ(AndroidOSの古い端末にプリインストールされているブラウザ)を利用し続けていることから、タブレットはモバイルよりも長期スパンで使い続けるのではないかということが推測できます。
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デスクトップ
OSシェア
デスクトップのOSシェアは、Windowsが圧倒、続いてOS X。国内ではWindowsが6割以上、OS Xが2割。世界ではWindowsが7割以上、OS Xが1割。
モバイル・タブレット・デスクトップのどのOSの内訳をみても、日本でApple製品が愛されていることがよくわかります。
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ブラウザシェア
デスクトップのブラウザシェアは、Chromeが圧倒、続いてIE、Firefox、Edge。国内ではChromeが5~6割以上、IEが2割、Firefox・Safariが1割。世界ではChromeが7割、Firefoxが1割、IE・Safariが各1割。
Chrome以外を利用する場合、国内ではIEが、世界ではFirefoxが好まれていることがわかります。
また、モバイルと比較すると、「Apple製品なのでSafariを利用する」傾向は低く、「OS問わずChromeを利用する」傾向が高いのではないかと推測できます。
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編集後記
本シリーズ開始当初は、2012年。当時は、IEのバージョンが多様化しており、ユーザー環境調査の一環で調査を始めました。この数年間、IEのサポートに関するポリシーが変更になったり、国内ではChromeが主流ブラウザになったりと、大きな変化を遂げました。
サイトの新規構築やリニューアルにおいて、ターゲットとなるOSやブラウザを何にするか。サイトのデザインを決めたり、操作を円滑にさせたりするにも、ユーザー環境の調査や、市場の動向を知り、ターゲットブラウザを規定することは必要不可欠です。
今後も、市場の動向を追い続けていきたいと思います。