コラム
2021/10/26

Drupalの拡張モジュールを使用したサイトマップの作成

  • CMS

はじめに

Drupalの拡張モジュールを使用したサイトマップの作成 Acquiaの案件における実績の一つとして、Drupalの拡張モジュール「Simple XML Sitemap」を使用したサイトマップXMLの作成について紹介します。

サイトマップとは?

サイトマップとは、サイトのページ構成を一覧で記載しているページのことで、ユーザーや検索エンジンがサイトの構成を把握できるように伝える役割を持っています。
検索エンジンはリンクをたどって(クローリング)サイト構造を認識しますが、適切に内部リンクが構成されていないことでクローラーから気づかれにくいページがある場合があります。
実際にはインターネット上に存在しているのに、多くの人の目に届かないページとなってしまいます。
そのような場合、サイトマップを用意しておくと、クローラーから認識されないページをなくすことができ、サイト構造を最適化することができます。

モジュールの導入

Drupalでは下記3種類のモジュールがありますが、今回導入する「Simple XML Sitemap」はコントリビュートモジュールにあたります。

  • コアモジュール:Drupal本体に標準で添付されているモジュール。
  • コントリビュートモジュール:第三者によって開発・公開されているモジュール。無料で利用可能。
  • カスタムモジュール:コアでもコントリビュートでもなく、独自で開発するモジュール。

今回サイトマップ作成にあたり導入するモジュール:drupal.org/project/simple_sitemap

Simple XML Sitemapでサイトマップを作成する方法

1.Simple XML Sitemap設定画面を開く

モジュールを導入したら、Drupalの管理画面よりSimple XML Sitemapを開く。
「環境設定」→「検索とメタデータ」→「Simple XML Sitemap」

2.サイトマップに含めるエンティティを設定する

2-1.「Inclusion」→「エンティティ」を開く

「Inclusion」→「エンティティ」を開く

2-2.サイトマップに含めるエンティティを選ぶ

今回は、コンテンツを含める例とします。

サイトマップに含めるエンティティを選ぶ

2-3.「構成を保存」を押下

「Regenerate all sitemaps after hitting Save」にチェックを入れると、「構成を保存」を押下した直後にサイトマップが作成されます。
まずはチェックを入れず、設定だけ保存します。

3.コンテンツタイプの設定

3-1.コンテンツタイプ選択

各コンテンツタイプごとに、サイトマップに含めるかどうかの設定をします。
「サイト構築」→「コンテンツタイプ」よりコンテンツタイプの一覧を表示し、サイトマップに含めたいコンテンツタイプのoperationから「編集」を押下します。

3-2.サイトマップの詳細設定

  • 「Index entities of type [コンテンツタイプ名] in variant デフォルト」を選択
  • 優先度:検索エンジンからのクローリング優先度を設定
  • Change frequency:対象のコンテンツタイプの更新頻度を設定
  • Include images:対象コンテンツタイプから参照される画像もサイトマップに含めるかを設定
サイトマップの詳細設定

3-3.「コンテンツタイプの保存」を押下

「Regenerate all sitemaps after hitting Save」にチェックを入れておくことで、設定が反映されたサイトマップが作成されます。

4.作成されたサイトマップの確認

https://xxxxx.jp/sitemap.xmlにアクセスし、サイトマップが作成されていることを確認する。

作成されたサイトマップの確認

特定ページだけサイトマップに含めたい場合の指定方法

エンティティとしてはサイトマップに含めていないが、該当エンティティの特定のページだけをサイトマップに含めたい場合の設定方法について解説します。
「A」というコンテンツタイプはサイトマップに含めたくないが、「A」のコンテンツのうち1つだけサイトマップに含めたい場合などに役立ちます。

1.Simple XML Sitemap設定画面を開く

Drupalの管理画面よりSimple XML Sitemapを開く。
「環境設定」→「検索とメタデータ」→「Simple XML Sitemap」

2.カスタムリンクを設定する

2-1.「Inclusion」→「カスタム・リンク」を開く

2-2.「Relative Drupal paths」に含めたいURLを記載する

2-3.「構成を保存」を押下

3.作成されたサイトマップの確認

https://xxxxx.jp/sitemap.xmlにアクセスし、追加したURLがサイトマップに含まれていることを確認する。

上記の方法で、サイトマップを作成することができました。
SEO対策をするうえで、サイトマップの作成は必須といっても過言ではありません。
DrupalでWEBサイトを構築したら、Simple XML Sitemapでサイトマップを作成してみてください。

WEBSASくん