コラム
2024/03/26

ホームページの保守とは? その作業内容と、トラブル発生時の対応について解説

  • 運用
ホームページの保守とは? その作業内容と、トラブル発生時の対応について解説

ホームページを運用していると、保守作業が必要になってきます。保守作業を怠ると、最悪の場合ホームページが閲覧できなくなる場合があり、注意が必要です。本記事では、ホームページ保守の具体的施策からトラブル発生時の対応、ホームページ保守を委託(外注)する際の注意点について解説していきます。

目次

  1. ホームページの「保守」とは? その作業内容について解説
  2. ホームページの保守と運用の違いとは
  3. ホームページ保守の具体的施策
  4. トラブル発生時の対応について
  5. ホームページ保守を委託(外注)する際の注意点

ホームページの「保守」とは? その作業内容について解説

ホームページの「保守」とは? その作業内容について解説

ホームページには「運用」と「保守」の2つの作業があります。保守は運用に内包されるイメージであり、重なる作業も一部ありますが、保守作業のほうがやや専門的な部分が多く、実業務ではわけて考えたほうが良いでしょう。保守作業には、具体的には「ドメイン/サーバの定期的な更新」「セキュリティ対策」などがあります。

ホームページの保守と運用の違いとは

ホームページの保守と運用の違いとは

ホームページの保守について見ていく前に、ホームぺージの保守と運用の違いについて説明します。

ホームページの保守とは

ホームページの保守とは、主に「Webサイトの機能を維持し、安全に運用するための施策」です。具体的な施策としては、第一にセキュリティ対策が挙げられます。例としては、閲覧者のブラウザとサーバ間のデータ通信を暗号化する「SSL対応」があります。また、迷惑メールを受信しないようにする迷惑メール対策や、ドメイン・サーバが何らかのトラブルになった際の対応、ドメイン・サーバの更新管理などもホームぺージの保守です。

ホームページの運用とは

ホームページの運用とは、主に「Webサイトの目標達成のための施策」です。ここでの目標とは、例えば「自社製品への問い合わせ数を増やす」が挙げられます。具体的な施策としては、ホームページの表示速度を上げる「サイト改善」や、自社サイトを検索エンジンの上位に表示させるための施策である「SEO(検索エンジン最適化)」といったものがあります。

ホームページ保守の具体的施策

ホームページ保守の具体的施策

ホームぺージ保守の具体的施策については、「ドメインの保守」「システム保守」「SSL証明書の保守」「ファイルの管理・バックアップ」があります。

ドメインの保守

ドメインとは、ホームページやメールアドレスに付与される「インターネット上の住所」のことです。例えばWebサイトのURLが「https://example.com」だった場合、「example.com」の部分がドメインになります。定期的に更新する必要があり、更新しなければ自動的に解約になってしまいます。

システム保守

システム保守とは、PCやサーバなどITシステムの稼働が正常に保たれるよう維持する業務です。トラブル発生時には原因を突き止め、修正対応や復旧作業を行います。ITシステムに不具合が発生するとホームページ自体が閲覧できなくなる可能性があるため、日頃から迅速に対応できるようシステムに関する知識を深めておきましょう。

SSL証明書の保守

SSL(Secure Sockets Layer)とは、どのような手順で暗号化通信を行うのかを定めた暗号化プロトコルのことです。世界中のサイトをつないでいるWWWサービスにおいては、サーバとクライアントのやりとりに「HTTP」というプロトコルが使われています。HTTPにSSLの暗号化通信を追加したのが「HTTPS」です。「HTTPS」で情報のやりとりを行うことで、例えばオンラインショッピングで用いるクレジットカード番号や会員情報などの情報漏洩を防止できます。近年必須のセキュリティ対策です。SSL証明書とは認証局(CA)が発行する電子証明書のことで、利用者が本人であることを、信頼できる第三者が電子的に証明します。

ファイルの管理・バックアップ

サイトの修正・更新などの作業時に備え、バックアップを取っておくことも保守作業の1つです。バックアップを取っておけば、万が一ハードウェアが故障してしまったり、人為的ミスで消失してしまったりした場合でもデータを守ることができます。バックアップは定期的に更新するようにしましょう。

トラブル発生時の対応について

トラブル発生時の対応について

ホームページ保守作業の中でも大きな割合を占めるのが、トラブル発生時の対処です。特に一番問題となるのが、「サイトへの訪問者がホームページを閲覧できなくなるトラブル」です。このようなトラブルが起きないことが最も望ましいですが、万が一起きてしまった場合でもトラブルにすぐに対応できるよう、あらかじめ対応フローを決めておく必要があります。

トラブルに気付く仕組みづくり

トラブルに気付く仕組みをつくることは重要です。例えばページが閲覧できなくなった時に、自動でホームページ担当者にメールが届くような仕組みを取り入れるという方法があります。また、日頃からアクセス解析ツールをチェックし、アクセス数に変化がないか(アクセスがゼロになっていないか)確認するという手もあります。外部制作会社に運用を委託している場合は、その会社と連携しながらトラブルの早期発見に努めましょう。

トラブル発生時の対応フローを決めておく

ホームページが閲覧できなくなった場合を想定し、対応フローを決めておくことが重要です。順を追ってそのフローの例を紹介します。

発生の確認

ホームページのトラブル発生の連絡が来たら、ホームページ担当者は実際に事象が発生しているかを確認します。同時に、原因の究明に取り掛かります。

制作会社への伝達

ホームページの運用を外部に委託している場合、委託先の制作会社に連絡します。そして制作会社の窓口担当者と連携し、トラブルの原因の調査を依頼します。

社内通知

社内全体に「トラブルが発生している」旨を通知します。同時に、他にもトラブルが起きていないかヒアリングを実施します。

問題解決の通知

社外向けにトラブル発生報告をホームページ上(例えばホームページのニュースリリース欄)に掲載します。トラブルが復旧したら、トラブルが発生したことのお詫びと解決した旨、掲示します。

ホームページ保守を委託(外注)する際の注意点

ホームページ保守を委託(外注)する際の注意点

ホームページ保守を委託(外注)する際の注意点について説明します。

保守の目的を明確にする

ホームページの保守をお願いする場合、委託する業務はホームページ担当業務の一部分になることが多いです。そのため、どの範囲まで担当してもらえるのかを明確にする必要があります。例えばサーバ保守までなのか、保守業務全般をお願いするのか、社内で調整の上、綿密な打ち合わせをして決定しましょう。

サーバとドメインの契約は自社で行う

サーバやドメインの保守を外部にお願いする場合でも、可能であればサーバ/ドメインの契約は自社で行うのが良いでしょう。なぜなら、サーバやドメインを移管する際に契約に関してトラブルとなる場合が多々あるからです。制作会社の名義のままレンタルサーバーやドメインを使っているケースもあるようなので、ホームページ担当者が把握しておくようにしましょう。

システム部との調整を行う

ホームページ運用・保守はマーケティング部が窓口となり、システム部を介さないという会社も意外と多いです。そのため、システム部の管理するシステムの方法と合わない場合があります。よって、自社のシステム管理方法に合わせるために、事前にホームページ担当はシステム部と調整をしておきましょう。そして、自社のシステム管理方法に合った対応のできる外部制作会社に委託するのが無難です。

ホームページの保守でお困りの方はWEBSASにご相談ください

ホームページの適切な保守業務によって、読者に安定的に情報を提供できます。しかし、保守業務はやや専門的な作業となるため、委託(外注)したほうが、コスト的にも時間的にも効率が良い場合があります。

WEBSASは戦略設計から、企画・デザイン、開発・構築、運用・保守まで、フルラインでサービスを提供します。加えて、ユーザー調査やCMSの導入も可能です。ホームページの保守でお困りの方は、ぜひ下記よりお問い合わせください。

WEBSASくん