ホームページ運用とは? 作業内容や外注のメリット・デメリットについて解説
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自社ホームページを保有していても、効果が出なければ意味がありません。ホームページ運用の施策を丁寧に行うことで、ホームページの効果を高めることができます。本記事では、ホームページ運用の具体的施策から、アクセス数を増やすための施策、外部制作会社に委託(外注)するメリット・デメリットについて解説していきます。
目次
ホームページを運用するために必要な作業とは

ホームページには「運用」と「保守」がありますが、これらは区別しておく必要があります。イメージとしては運用の中に保守が内包される形であり、運用と保守が重なる部分もあれば、異なる部分もあります。ただ、現場では異なる作業として捉えておくとよいでしょう。
なお、ホームページ運用に最低限必要な作業は「システム設計」と「コンテンツ制作」です。まずはここを押さえておきましょう。
ホームページの運用と保守の違いとは

ホームページの運用について見ていく前に、ホームぺージの運用と保守の違いについて説明します。
ホームページの運用とは
ホームページの運用とは、主に「Webサイトの目標達成のための施策」です。ここでの目標とは、自社製品への問い合わせ数を増やすなどを指します。具体的な施策としては、ホームページの表示速度を上げる「サイト改善」や、自社サイトを検索エンジンの上位に表示させるための施策である「SEO(検索エンジン最適化)」といったものがあります。
ホームページの保守とは
ホームページの保守とは、主に「Webサイトの機能を維持し、安全に運用するための施策」です。具体的な施策としては、第一にセキュリティ対策が挙げられます。具体例としては、閲覧者のブラウザとサーバー間のデータ通信を暗号化する「SSL対応」があります。また、迷惑メールを受信しないようにする迷惑メール対策や、ドメイン・サーバーが何らかのトラブルになった際の対応、ドメイン・サーバーの更新管理などもホームぺージの保守です。
ホームページ運用の具体的施策

ホームぺージ運用の具体的施策については、「システム設計」と「コンテンツ制作」の2軸で考える必要があります。
システム設計
システム設計については、主に「サイト改善」と「ページ改修」があります。具体的に見ていきます。
サイト改善
サイト改善にはいくつかありますが、ここでは代表的なものを紹介します。例えばサイト表示速度の改善です。サイトページの表示速度が遅い場合、ユーザーにストレスを与えてしまい、最初のページだけを見てサイトを離脱してしまった訪問数の割合である「直帰率」が高くなる(つまりサイトをよく見てもらえない)傾向があります。表示速度についてはGoogleの「PageSpeed Insights」というサイトで確認できますので、自社サイトのURLを入力して試してみましょう。サイト表示速度を改善するには、画像ファイルの容量を圧縮するなどの方法があります。
また、ユーザビリティ向上もこれに含まれます。ユーザビリティとは、Webサイトの操作性などを意味する用語です。ユーザビリティの優れたサイトは欲しい情報が得られやすいため、読者のストレスも少なく、満足度も高めになります。ユーザビリティ向上のための施策には、「目次や検索窓の設置」「ナビゲーション(カテゴリごとに表示したメニューなどのこと)の設置」「シンプルなサイト構造への改修」などがあります。
ページ改修
2015年にGoogleは「モバイルフレンドリーアップデート」を行いました。これによりGoogle検索結果において、モバイルデバイス(スマホなど)で見やすく使いやすいページが上位に表示されるための必須条件となっています。よって、スマホなどのデバイスで見やすく使いやすいホームページであることがサイトを検索上位に表示させるための前提となります。デバイスのウィンドウ幅に合わせて自動で見やすい表示にしてくれる「レスポンシブデザイン」などを導入し、ホームページをスマホなどのデバイスでも見やすいようにしましょう。
また、問い合わせフォームの位置も重要です。なんとなく問い合わせフォームを画面下部に設置していないでしょうか。多くの読者はページの途中で離脱することが多く、フォームの存在に気付きません。そこで、例えば常に画面右下に問い合わせフォームへの案内が表示されるようにする方法もあります。
コンテンツ制作
コンテンツ制作に関しては、主に「コンテンツ更新業務」と「お問い合わせ対応業務」があります。
コンテンツ更新業務
コンテンツ更新業務には会社概要などの修正などがありますが、特にニュースリリースの更新は定期的に行う必要があります。ニュースリリースとは、自社情報を外部に伝える公式文書のこと。年末年始や夏季休暇のお知らせから、新商品・新サービスの発表などまで幅広い情報を発信します。これを定期的に更新することで、自社情報を直接外部に発信できるだけでなく、ニュースリリースがメディアに取り上げられればさらに多くの人に周知でき、自社の認知度を向上させることが可能です。
お問い合わせ対応業務
お問い合わせ窓口の対応業務は多岐に渡ります。商品・サービスに関する質問もあれば、苦情・クレームもあるでしょう。会社への取材申し込みや採用に関する問い合わせなども含まれます。これら問い合わせ対応も、広義ではコンテンツの業務であると言えます。
すべての問い合わせを1つのフォームにまとめて対応する方法もありますが、担当ごとに分けてフォームをつくったほうが円滑に対応できる場合があります。例えば採用に関する問い合わせに関しては、多くの企業ホームページでは「採用情報」として別途ページを設け、そこにフォームを設置して自社の人事担当が対応する場合が多いです。
なお、問い合わせを増やすには、まずはアクセス数を増やす必要があります。これについては以下で説明していきます。
アクセス数を増やすための施策

せっかくホームページの改修などを行っても、アクセス数が伸びなければ意味がありません。アクセス数を増やす施策について説明していきます。
SEO施策
SEO施策とは検索エンジンに評価されるコンテンツをつくることで、検索順位を上げることです。検索順位が上がればそのキーワードで検索した人からのアクセス数を増やすことができ、リード(見込み客)獲得や問い合わせ数増加につながります。
SNS運用
SNS運用とは、X(旧・Twitter)やInstagramなどのSNSの自社アカウントをつくり、認知度拡大を目指すことです。SNS上で認知度を高めることができれば、投稿に記載したURLからホームページへの流入が見込めますし、SEO施策同様、リード獲得や問い合わせ数増加につながります。
プレスリリース
プレスリリースとは、メディアや一般の方に向けてプレスリリース会社などを通して情報発信することです。プレスリリース会社に登録し、リリース文を入稿して配信します。また、PR会社に委託することもできます。特にPR会社はメディアの編集長とつながりがあるケースが多く、情報発信する上で有利に働く場合があります。
外部の制作会社に運用を委託(外注)する際のメリット・デメリット

外部の制作会社にホームページ運用を委託(外注)する際のメリット・デメリットについて見ていきます。
外部へ委託するメリット
外部に委託するメリットには、以下のようなものがあります。
自社の人的コストを削減できる
外部の制作会社に委託すると、自社のホームページ担当者の業務を減らす(場合によっては削減する)ことができます。その分の人件費を、ほかの事業に回すことができます。
SEO含め、専門的な部分を委託できる
SEO施策やSNS運用は専門的な知識が必要です。一から勉強しようとしても、膨大な時間が 掛かってしまいます。また効果的なSNS運用にはセンスも求められるため、社内人材では運用がうまく進まない場合もありえます。そのため、プロにお願いしてしまったほうが時間的にもコスト的にも効果が出ることが多いです。
システム管理にも精通している
制作会社の中には、システム管理に詳しい会社もあります。それによって社内のシステム部と認識合わせができるため、社内のシステムに合わせたホームページ運用が可能です。
外部へ委託するデメリット
一方で、外部制作会社に委託するデメリットについても見ていきましょう。
自社にノウハウが蓄積されない
コンテンツのSEO対策やサイト改善施策について外部に委託するため、社内にノウハウが蓄積されません。よって、制作会社に対する依存度が高くなり、自社独自で運用することが難しくなってしまいます。
認識のすり合わせが難しい
運用を外部の会社に任せると、自社の考えるホームページ運用の方向性と、制作会社の考える方向性に齟齬が生まれる可能性があります。たとえ自社がホームページからの問い合わせの即効性を期待していたとしても、制作会社は時間をかけて取り組んでいく方針を示してくる場合があります。双方の認識のすり合わせには時間をかける必要があります。
またホームページ制作は、システム部を介さない場合もあります。よって、ホームページの制作・運用とシステム部の管理方法という2つの進め方が共存することになり、齟齬が生まれる原因になります。システムに精通している会社を選択することも齟齬を抑える施策になります。
ホームページの運用でお困りの方はWEBSASにご相談ください
ホームページの適切な運用によって、自社の知名度を高めたり、問い合わせ数を増やしたりすることが可能です。ただし、運用方法を誤ると、せっかく時間的・コスト的に投資を行っても、効果が出ないこともありえます。
WEBSASは戦略設計から、企画・デザイン、開発・構築、運用・保守まで、フルラインでサービスを提供します。加えて、ユーザー調査やCMSの導入も可能です。ホームページの運用でお困りの方は、ぜひ下記リンクよりお問い合わせください。