Webサイト運用とは|作業内容や目的、運用を始める際のポイントなどを解説
- 運用
自社でWebサイトを運用すれば、企業の知名度アップや集客などの効果が期待できる一方、運用に人員や費用がかかってしまうなどの課題もあります。そのため、Webサイトを運用したいと考えていても、どのように運用すればよいか悩んでいる担当者も多いでしょう。この記事では、Webサイトの運用に関する作業内容や目的、実際に運用を始める際のポイントなどを解説します。ぜひ参考にしてください。
目次
Webサイト運用の作業内容とは
Webサイト運用に関する作業内容について、それぞれの詳細や特徴を解説します。
ドメイン・サーバの管理
ドメインやサーバを使い続けるには、一定期間ごとに契約の確認や更新費用の支払いが必要なため、Webサイト運用の一環として担当者が対応する場合があります。
なお、サーバの利用方法にはオンプレミスとクラウドサービスがありますが、現在はクラウドサービスでも簡単にサーバを構築することが可能です。クラウドサービスの普及により、Webサイト構築も容易になりました。
運用目標の設定
Webサイト運用の作業内容として、運用目標の設定が挙げられます。明確に運用の目的や目標を設定しないと成果が出しにくく、設備や人件費、従業員の業務時間などさまざまなリソースの無駄使いにつながるからです。目的や目標を設定するだけでなく、達成するための戦略も組み立てられると、Webサイトの成果を最大化しやすくなります。
コンテンツの更新
Webサイトは構築すれば終わりではなく、掲載している情報や扱っているコンテンツを適宜更新していくことが重要です。たとえば、新商品や新サービスのリリースをしたり、採用情報を掲載したりすることなどが挙げられます。情報が古い状態だとユーザに誤解を与えたり、情報の更新を怠っていることで印象が悪くなってしまったりするため注意が必要です。
分析・改善
設定した目的や目標が達成できているかを確認するには、分析・改善が必要不可欠です。分析によって状況を見て、改善によってより良い結果を目指します。また、分析・改善は課題の洗い出しにもなり、かかった費用に対してどれぐらいの効果があったかを把握できるため、優先的に取り組むべき作業が分かりやすくなります。
トラブル時の対応
トラブルや緊急時の対応も、Webサイト運用の作業の1つです。具体的な作業内容として、サーバダウンといった緊急時の対処や、システムの不具合発生などのトラブル解決が挙げられます。
他にも、日頃から設備の点検や適切な運用体制を維持することも重要です。また、トラブルや緊急事態発生時のフローの確認・見直しといった、万が一の事態を未然に防げるように対策を講じることも求められます。
お問い合わせへの対応
Webサイトを通じた社外からのお問合せに対応することも、Webサイト運用の作業内容に含まれる場合があります。ただし、内容によってはその場での解決やWebサイトの運用チームだけでの対処が難しい場合もあるため、他部署への相談や確認などの適切な対応が必要です。
Webサイト運用の目的
Webサイト運用の目的は多岐に渡ります。複数の目的を兼ねて運用する場合もあるので、参考にしてみてください。
信頼性の向上につなげる
顧客や株主、求職者やパートナー企業など、各種関係者に向けて情報発信をすることが、Webサイト運用の目的の1つです。関係者にとって必要な情報、ユーザが欲している企業の商品・サービスに関する最新の情報を発信することで、企業への信頼性を高めて良好な関係の維持や成長へとつなげます。
商品やサービスの認知度を高める
Webサイトは、商品やサービスの認知度を高めることにも役立ちます。Webサイトは24時間稼働しているうえ、誰でも閲覧が可能です。また、検索エンジンや各種SNS、メルマガ経由での訪問などさまざまな箇所から流入が見込めます。
しかし、Webサイトに訪れたとしても、ユーザが商品やサービスなどを認知してくれないと効果がないため、Webサイトの操作性や視認性などの要素を整えることが重要です。
資料請求を促進する
BtoB向けのWebサイトは、資料請求の促進を目的として運用していることが少なくありません。資料請求をするメリットや、資料の中身についての解説などを掲載し、契約や商品の購入につなげます。また、資料に関連するテーマについて取り上げるなどして、ユーザの流入を図るケースもあります。
ユーザとの関係構築
Webサイトを運用する目的として挙げられるのが、ユーザとの関係構築です。Webサイトにはさまざまな情報を掲載することが可能なので、ユーザが求めている情報を適切に提供できる可能性が高いでしょう。必要な情報が得られるとユーザが認識すれば、繰り返しWebサイトにアクセスしてくれて、商品やサービス、それらを提供する企業への信頼につながります。
Webサイトの最適化
ユーザニーズに合わせて、デザインやコンテンツを変えてWebサイトを最適化することも、Webサイト運用の目的の1つです。主にCV数やPV数、流入元や滞在時間などを分析によって可視化し、感覚ではなく数値やデータに基づいて改善を目指すことが大切です。
Webサイト運用を始める際のポイント
Webサイト運用を始める際は、いくつかのポイントを抑えてから実施に移ることがおすすめです。ここでは、Webサイト運用を始める際の具体的なポイントを解説します。
課題を洗い出す
Webサイトの現状を把握して、課題を洗い出すことがWebサイト運用を始める際のポイントの1つです。各種数値の解析や複数人で意見を出し合うなどして、どのような課題があるのかを正確に把握しましょう。課題を把握できたら、優先度の高い課題から手を付けて改善していくと効率よく対処できます。
ゴールを設定する
理由や目標を決めずに始めるのではなく、Webサイト運営の目的を明確にしてゴールを設定しましょう。ゴールの規模を大きくしたり、最終的なゴールを設定したりするだけではなく、それらを達成するための小さなゴールも設定すると、効果的なWebサイトの運用が望めます。
担当者を決める
Webサイト運用に携わる人材の選定を行います。可能な限り、Webサイトの運用に必要なスキルや活かせる強みを持った者を担当者にするべきです。必要なスキルとして、コーディングの知識やコンテンツ制作、タスク管理などが挙げられます。また、デザインやライティングなどが得意な人材も適任です。
運用ルールを策定する
Webサイト運用の属人化防止や効率化のために、運用ルールを策定します。直接的にWebサイトに関わる部分以外にも、運用するチームや担当者への連絡手段、各種フローやデータなどのチェック体制、緊急時の対応なども決めておくことがおすすめです。
改善サイクルを繰り返す
ただWebサイトを作って運用しているだけでは、大きな成果は望めません。そのため、定期的に効果を分析し、改善を繰り返す必要があります。効果測定により新たな課題が見つかることがあれば、課題改善に向けた施策を打ち出しましょう。もし複数の課題が見つかった場合は、優先度の高い課題から改善を実行に移すと効果的です。
Webサイト運用に求められる主なスキル
Webサイト運用にはさまざまなスキルが求められます。そのなかでも、代表的なスキルとして挙げられるものは以下の3つです。
コンテンツ編集スキル
コンテンツ編集スキルとはコンテンツの品質を保つために必要なスキルで、Webサイトの運用において重要な能力とされます。ユーザがWebサイトに訪れる目的は、情報を欲しているためです。良質なコンテンツを掲載できていればユーザからの評価が上がり、さらに検索順位が上がってより多くの人に触れる可能性が高くなります。
マーケティングスキル
多くのユーザに訪問してもらえるWebサイトにするには、Webマーケティングの知識も必要です。ペルソナの設定やキーワードの選定といったSEO対策、どのようにPV数やCV数を上げていくかなど、Web広告やSNSの活用に関するスキルが求められます。
マネジメントスキル
Webサイト運用には、エンジニアやデザイナー、ライターなどさまざまな人が関わるため、チームをまとめるマネジメントスキルも不可欠です。チームをまとめて円滑な運用を実現するためには、進捗管理のスキルやコミュニケーション力、調整力などが必要とされます。
Webサイト運用を外注する場合のポイント
Webサイトの運用は外注する選択肢もあります。ここでは、Webサイト運用を外注する際のポイントを解説します。
課題を明確にする
Webサイトの外注を依頼する前に、自社でWebサイトの現状を把握し、課題や問題点を明確にしておきましょう。課題や問題点の把握を外注先に依頼すると、コストが高くなったり社内に事情を知る人がいなくなったりする可能性があるからです。そのため、Webサイト運用を外注する目的を明確にしたうえで、外注先の選定をすることが重要です。
相場を把握する
外注は運用を依頼する範囲によって相場が変わってきます。そのため、自社のWebサイトの状況や頼みたい業務の種類などを把握して、適切なサービスを選ぶことが大切です。また、サービスによって得意とする部分や対応している規模なども異なるため、複数の候補を用意して比較することをおすすめします。
まとめ
Webサイト運用の作業内容や目的、Webサイト運用を始める際のポイントや求められるスキル、外注する際のポイントなどを解説しました。規模や目的にもよりますが、Webサイトの運用はリソース面で負担になる場合も多いでしょう。大きな成果を出すためには知識や技術、ノウハウも不可欠です。リソース不足を補うためには、専門業者への外注もおすすめです。
WEBSASでは、Webサイトの構築運用やコンテンツ管理、Webマーケティングなどに対応しているクラウドサービスコンサルティングであるAcquiaを提供しています。Webサイトの運用に課題を抱えている場合は、ぜひWEBSASへお問い合わせください。