コラム
2023/07/28

SaaS型ヘッドレスCMSとは?Sitecore XM Cloudの特徴を解説

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SaaS型ヘッドレスCMSとは?Sitecore XM Cloudの特徴を解説Sitecoreでは、クラウドベースの様々なサービスが展開されていることはご存じでしょうか?

これらは従来のCMS製品とは異なる特徴や魅力を持ち合わせていますが、その中でヘッドレスCMSをサポートしているSitecore XM Cloudについて、ご紹介したいと思います。

ヘッドレスCMSとは

まず最初にヘッドレスCMSがどのようなものか、ご説明します。

従来のCMSは大きく次の2つの仕組みを提供しており、一般的にフロントエンド部分をWebサーバ、バックエンド部分をCMSサーバのように構築します。

  • フロントエンド … コンテンツを外部へ公開するための仕組み(Webサイト)
  • バックエンド … コンテンツ編集を行うための仕組み(CMS管理画面)

ヘッドレスCMSではこのフロントエンド(=ヘッド)を持たず、代わりにAPIでコンテンツを提供する機能を備えている点が大きな違いになります。

この場合、ホスティングサービス(Vercel等)に配置したJavaScriptでWebサイトを公開することが多く、WebサイトへアクセスするとJavaScriptがAPIから取得したコンテンツを元にページ表示を行います。

Sitecore XM Cloudとは

Sitecore XM Cloudは、2022年に日本でも利用可能になったヘッドレスCMSのサービスです。

ヘッドレスCMSのためフロントエンドは持たずにAPIでコンテンツ提供を行いますが、SaaS形式でバックエンドの機能を提供している点が大きな特徴になります。

Sitecore XM Cloudを利用することで、次のようなメリットを享受することも可能です。

  • SaaS形式のため、サーバ構築に関する工程を短縮可能
  • ヘッドレスCMSのため、様々なチャネルへコンテンツ提供可能
  • CI/CDパイプラインで、アジリティの高いサイト運営も可能

これらのメリットの詳細について、確認していきましょう。

XM Cloud

SaaS形式のため、サーバ構築に関する工程を短縮可能

Sitecore管理画面の機能(コンテンツエディタ等)はSaaS形式で提供されるため、バックエンドとなるCMSサーバの構築が不要となります。
またWebサイト公開にホスティングサービスを利用すれば、フロントエンドとなるWebサーバの構築も不要となります。

Sitecore XM Cloudではオンプレミス形式のサーバが不要となるため、初期構築時のサーバ構築・Sitecoreインストールといった作業が不要となります。
結果として工期を1~2ヵ月程度短縮できることもあり、開発スピードアップ・コスト削減を行い易くなっています。

また保守・運用時にはサーバ管理の負担を軽減でき、ここも見逃せない点といえるでしょう。

ヘッドレスCMSのため、様々なチャネルへコンテンツ提供可能

ヘッドレスCMSであるSitecore XM Cloudは、APIから様々なチャネルへコンテンツ(アイテム)を提供できます。

ホスティングサービス上のWebサイトの他、モバイルアプリや外部サイト、サイネージ等へ比較的簡単にコンテンツを連携できるため、ワンソースマルチデバイスを実現し易いという特徴を持ちます。

またコンテンツをAPI経由で取得する方式のため、外部システムのデータをAPI連携で取得し易くなっています。

更にReactやVue.jsのようなJavaScriptフレームワークを利用することで、ユーザーのアクションへスムーズに反応する、インタラクティブなサイトを構築することも可能です。

CI/CDパイプラインで、アジリティの高いサイト運営も可能

一般的にプログラム変更を伴うデザイン修正(テンプレート修正)には、全サーバに対してアプリケーションリリース作業を行っていく必要があります。

一方でSitecore XM CloudやホスティングサービスのVercelは、プログラム変更内容を自動で反映できる、CI/CDパイプラインを標準で備えています。

このCI/CDパイプラインを利用することで、プログラム変更作業と動作確認が完了次第、本番環境へスムーズに反映することも可能となり、サイト運営のアジリティを高めることができます。

まとめ

Sitecore XM Cloudのメリットを整理すると下記3点となります。
ヘッドレスCMSに興味のある方は、Sitecore XM Cloudでのサイト構築を検討してみてはいかがでしょうか?

  • オンプレミス形式のサーバが不要となり、初期構築時の工期短縮・費用削減をしやすい。
  • APIで様々なチャネルへコンテンツ連携でき、ワンソースマルチデバイスを実現できる。
  • 本番環境へスムーズに反映することも可能となり、サイト運営のアジリティを高められる。

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