コラム
2024/07/30

昨今のCMS事情を語ります!

  • CMS

1.はじめに

CMS2023 既にご存知の方も多いとは思いますが、CMSというのは「Contents Management System」の頭文字をとった略称です。
簡単に言うと、各企業等のユーザ様が運用するWebサイトを構成するデジタルコンテンツ(テキストや画像、デザインなど)を、体系的に管理するためのシステムのことです。

CMSと一口にいっても、オープンソース型の無料のものから、大規模な商用CMSまで様々な種類が存在しており、その特徴も様々です。
Webサイトを運用する上では、そういった多くのCMSから自社のWebサイトに適したCMSを選択し導入することが必要とされています。

ここでは、そういった中からいくつかのCMSをピックアップし、それぞれの特徴、メリット、デメリットを比較し導入検討の際の参考となるような情報をまとめていきたいと思います。

2.各CMSの特徴

① WordPress

まずは世界・日本ともにシェアNo1のCMSである「WordPress」です。
「WordPress」のシェアは圧倒的で世界でも60%以上、日本では実に80%以上と言われています。
「WordPress」の特徴をまとめると以下の通りです。

  • 日本・世界とも他のCMSと比較し圧倒的なシェア(普及率)を誇る
  • オープンソースのため誰でも無料で利用可能(商用利用も可能)
  • デザインテーマやプラグインが豊富に用意されている
  • 自由度が高く用途に応じてカスタマイズが可能

② Movable Type

次は日本の企業シックス・アパート株式会社によって提供されている国産CMS「Movable Type」です。
「Movable Type」は世界でのシェアは0.1%にも満たないようですが、国内シェアでは0.3%ほどありベスト20以内には入る主要なCMSです。
「Movable Type」の特徴をまとめると以下の通りです。

  • 日本企業による運営のため信頼感がある
  • オフィシャルサポートが充実している
  • 商用利用の場合はライセンス料金がかかる
  • 動的ページと静的ページの両方で生成が可能

③ PowerCMS

続いてはアルファサード株式会社のCMS「PowerCMS」です。
PowerCMSは元々Movable Typeをより使いやすくするために各種の便利な機能を取り入れたプラグインとして制作されたものが独立したCMSにため大まかな特徴はMovable Typeに近いものとなります。

  • 一般的な有償のCMSと比べてみると比較的安価
  • Movable Typeをより使いやすくするための機能が豊富
  • 中規模~大規模なWebサイトを制作するのに向いている
  • 動的ページと静的ページの両方で生成が可能

④ Acquia

最後にオープンソースCMSである「Drupal」をベースにしたクラウドサービス「Acquia」についてです。
「Acquia」の特徴をまとめると以下の通りです。

  • グローバルレベルのWebサイトの構築・運用からコンテンツ管理、Webマーケティングまで対応可能
  • クラウドならではの強固なセキュリティ
  • オープンソースCMSをベースにしているため導入コストを大幅に抑えられる
  • 「オープンソースCMS×クラウド」として統括的なサポートが充実

3.各CMSのメリット/デメリット比較

では、具体的にこれらのCMSについてざっと比較検討してみたいと思います。
いくつかの観点で比較した表が以下となります。(※評価値には個人的主観も含まれます)

  WordPress Movable Type PowerCMS Acquia
利用料金
CMSはオープンソースのため基本的に無償
ただしインフラ費用等は別
CMSは有償で商用利用には別途ライセンス費用もかかる 一般的な商用CMSよりは安価だが有償 CMSはオープンソースのため基本的に無償
クラウドサービスとして提供されるため総合的にコストダウンが可能
拡張性
オープンソースのため、有志が開発したプラグインを自由に利用可能 オープンソースでなく、有志によるプラグイン開発が行われていない オープンソースでなく、有志によるプラグイン開発が行われていない オープンソースCMSがベースのため、有志が開発したプラグインを利用しやすい
信頼性 ×
不正攻撃を受けやすくセキュリティ対策等もすべて自ら対応する必要がある 日本企業の提供する有償CMSのため信頼性は高い 日本企業の提供する有償CMSのため信頼性は高い クラウドサービスのためインフラ面でのセキュリティは強固
CMSを含めたサポートにより信頼性も高い
サポート ×
基本的にヘルプやフォーラムサイトは英語でサポートは受けにくい 国産CMSのためヘルプもサポートも日本語
契約プランによってはメールでテクニカルサポートを受けられる
有償サポート契約により手厚いサポートを受けられる 導入サポートからカスタマーサポートまで充実したサポート内容
認定試験なども実施している
ノウハウ取得
日本でもシェアが高いので、同様の困りごとを抱えているユーザーを見つけやすい 利用率が低いため、同様の問題を抱えているユーザーの母数が少なくなりがち 利用率が低いため、同様の問題を抱えているユーザーの母数が少なくなりがち 日本でもシェアが高いので、同様の困りごとを抱えているユーザーを見つけやすい

4.Acquiaをお勧めする理由

前述の表を見てもわかる通り、「Acquia」にはオープンソースCMSをベースにしているメリットにクラウドサービスとして提供されているメリットが加わることで、価格・信頼性・サポート面等あらゆる観点でハイグレードなサービスを提供可となっています。
現在、CMSによるコンテンツ運用を検討する際にもっとも適したソリューションであると言えるでしょう。

5.まとめ

今回のCMS比較検討コラムはいかがでしたでしょうか。
ここで挙げたCMSはほんの一部で、世の中にはまだまだたくさんのCMSが存在しており、規模・用途等によっても様々な選択肢がございますでしょうが、今現在CMSの導入をお考えの皆様方が様々に検討する中で、少しでも参考になりましたら幸いです。

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