「サイトリニューアル」についてご説明いたします!!
- CMS
はじめに
WEBSASでは、Webサイトのサイト構築・運用やWebコンサルティングなどのサービスを提供しています。
このうち、サイト構築に関しては、既存サイトのリニューアルのご相談として伺うことが多いです。
今回は、この「サイトリニューアル」について、進め方や注意点をご紹介いたします。
1.サイトリニューアルとは
まず「サイトリニューアルとは何か」ですが、既に本番運用に乗っているサイトに対し、何らかの抜本的刷新を行うことを指します。
サイト運用中も「サイト改善」として機能追加・見直しを行いますが、それとは規模が異なります。多くは別環境での再構築と移行、という形で実施します。
「何を刷新するのか」はケースにより異なりますが、例としては以下のようなものがあります。
刷新ポイントの例)
- ブランドイメージ
- サイトの機能・利便性
- サイト管理業務の効率化
- セキュリティ向上
- 分析機能の強化
2.サイトリニューアルの目的
次に「なぜサイトリニューアルするのか」ですが、目的もまた様々です。
目的の例)
- (a) 経営戦略・経営課題の実現(トップダウン)
- (b) 現行サイトの課題解決のため(ボトムアップ)
- (c) 物理的制約に起因(インフラ・基盤の老朽化で移築せざるを得ない等)
(a)の場合は、経営戦略・経営課題がまず提示され、その実現として前述①~⑤のような刷新ポイントが決まります。
逆に(b)の場合は、現行サイトの運用中に出てきた課題のうち、「サイト改善」では対応しきれないものをリニューアルで対応します。
発端として意外に多いのが(c)ではないかと思いますが、移築に付加価値を付けるため、目的は(a)+(c)、(b)+(c)などの抱き合わせになるようです。
3.Webサイトリニューアルの手順
実際のサイトリニューアルは、大きく分けて「要件定義」「サイト構築」の2つのフェーズで行います。
- 要件定義フェーズ
- 業務要件
- スコープ(対象業務)の確定
- 新業務フロー検討
- システム要件
- サイトマップ検討
- データモデル検討
- サイト機能の検討
- 移行方式の検討
- デザイン要件
- ワイヤーフレーム作成
- 業務要件
- サイト構築フェーズ
- 機能設計
- デザイン制作
- 開発(デザイン+機能)、テスト
- 受入検証
- 環境構築
- 運用設計・構築、トレーニング
- 移行準備、実施
3.1 要件定義フェーズ
要件定義フェーズでは、まず、業務要件の確認とブラッシュアップを行います。プロジェクト開始の段階で判っている要求事項(≒何を踏襲し、何を刷新するか)を念頭に置きながら、新サイトのスコープ・業務フローを確認し、具体化にしていきます。
次に、その実現として、どのようなサイトにするかを定義します。サイト構造、データの取り扱い、機能などです。CMSやサイトテンプレートをベースに構築する場合は、業務要件と標準機能のFit&Gapを行い、新サイトのために個別開発するべき機能が何か、を、定義します。
WEBSASの例では、ワイヤーフレームも要件定義の段階で定義します。ここである程度形にした上で確認することにより、構築フェーズでの手戻りを減らすようにします。
また、「サイトリニューアル」ですので、「現行サイト・現行業務」からどのように「新サイト・新業務」に載せ替えるか、といった点も検討します。
3.2 サイト構築
サイト構築フェーズでは、要件定義に基づいて、デザイン及び機能の作成、テストを行っていきます。
設計書・デザイン・コンテンツといった成果物で、完成イメージとの齟齬がないか段階的に確認しながら、開発・テストUP後の受入検証で最終確認を行います。
その後はサイト切り替えの準備期間となり、運用テストとコンテンツ移行を並行して進めます。
運用テストでは、まず運用手順を策定し、実際の運用チームでテスト業務を回します。実施結果に基づいて手順のブラッシュアップを行い、リニューアル後の本番業務に備えます。
4.サイトリニューアルの注意点
4.1 切り替え後の運用をイメージする
「サイトリニューアル」自体は、構築すれば一旦終わりとなりますが、「サイト運用」はその後長く続きます。
コンテンツの更新やサイト分析~改善のサイクルについて、どのくらい(量・間隔)、どうやって(自社かアウトソースか)など、想定を置いて準備します。
ここで大きな想定違いがあると、サイトリニューアル後に業務が回らず困ることになりますから、根拠を持って想定しておくことが重要です。
4.2 優先度
これはサイトリニューアルに限らないことですが、検討を進めていると、後から想定以上の課題が見えてくることがあります。
よくあるのは、要件定義フェーズで俎上に上がらずスコープ外となっていたものが、構築フェーズに入ってから必要と判明する、といったケースです。
課題は切り替え前に解消したいのが人情ですが、期間・費用は大抵限られているため、解決が難しい場合はスコープアウトも検討しなければなりません。
そんな時は、「サイトリニューアルの目的」に立ち返って優先度付けを行い、取捨選択を行う必要があります。
例えば主目的が経営課題「売上拡大(≒集客)」の対応である場合、サイト運用上の課題はその次以降の優先度になるので、サイト運用上の課題は一旦マニュアル対応とし、次フェーズ以降で対応する、といった判断です。
5.まとめ
WEBSASでは、お客様が抱えるWEBの課題に対して、上流から下流までの支援を提供しており、WEBサイトの初期構築、サイトリニューアルについても多数の事例があります。
規模・コストに合わせたCMS選定、構築・導入支援、サイト分析支援の他、ご要望があれば、体制を組んでの運用支援もご提供可能です。
事例や技術要素については他コラムで紹介しておりますので是非ご覧いただき、具体的にどんなことが可能か聞きたい、相談したい、などあれば、お気軽にお問い合わせフォームよりご連絡ください。