コラム
2021/12/01

ポイントシステム導入のメリットとデメリット

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はじめに

ポイントシステム導入のメリットとデメリット 誰の財布の中にも一枚は入っているというポイントカードですが、デジタル管理のカードからスタンプなどのアナログ管理のものまでその種類はさまざまです。このように、今ではポイントカードがない店は少ないのではと思われるほど社会に広がっていますが、ポイントシステムを導入する企業にとってのメリットとデメリットは何でしょうか。

ポイントシステムとは何か

ポイントシステムとはどのようなものなのでしょうか。
ポイントシステムには、さまざまな機能があります。まず、顧客管理・会員管理機能です。ポイントサービスに加入している顧客の個人情報ですが、その情報は分析して販促に利用するので、一元管理する必要があります。また、検索機能が充実していることも重要になります。ポイントカードの再発行や新しいカードへの移行などによる情報の統合機能もあります。そして次にポイント発行管理機能ですが、これは顧客へのポイント発行業務のことです。ポイントを付けたり減らしたりだけでなく、有効期限や残高管理、店舗や顧客のランクなどのさまざまな区分、顧客個人のポイントの利用履歴の管理などその内容は多岐にわたります。また店舗別のイベントに合わせた販促支援機能もあります。そして顧客情報・購買情報管理と分析機能もあります。これは管理している顧客情報や購買情報から顧客の好みなどを分析しし、より顧客が好む商品の開発などに生かされる重要な機能です。最後は外部システムとの連携です。ポイントシステムを導入しようという企業も、すでに何らかのシステムを運用していることが多いものです。そこで、既存のシステムとのデータの連携ができる機能があります。このように、顧客管理やポイント発行管理などのポイントサービスの運用から蓄えられる情報の分析を行うことで、マーケティングの支援までを含むシステムのことをポイントシステムといいます。

ポイントシステムが多くの企業に導入されている理由

なぜ、多くの企業がポイントシステムを導入しているのでしょうか。まず、会員登録などで顧客情報を収集し、顧客に利益を提供することにより顧客の囲い込みを図るという目的があります。これだけでも、一定の売り上げの向上が見込めるでしょう。さらにそこから進んで収集した情報を詳細に分析することで、顧客へのアプローチをより効果的に行えます。例えば、誕生日の情報があれば誕生月に特別なサービスを提供することができます。それをきっかけに再度その店舗を利用しようと考える顧客もいるでしょう。また、利用履歴により顧客の好みが分かれば、さらに商品を購入してもらえるように商品開発や陳列方法などに役立てることができます。ポイントシステムを導入している理由は、このような顧客情報の収集と分析により戦略的に顧客の囲い込みを行って利益の向上に生かすためです。そして、会員登録などで得られる情報よりもさらに詳細な顧客情報の収集と分析には、アナログ管理ではなくデジタル管理のポイントシステムが不可欠になります。

ポイントシステム導入のメリットとデメリット

ポイントシステムを導入することによるメリットとデメリットは次の通りです。

#ポイントシステム導入のメリット

まず、アナログ管理のポイントシステムでも顧客管理のシステムとして利用できます。また、デジタル管理のポイントシステムならばより詳細な情報の収集ができます。その情報を分析することにより、ニーズに合ったサービスを提供することができるようになります。例えば、自社の利用頻度の低い顧客への効果的なアプローチも可能なので、ロイヤルティを上げることに繋がります。さらに、ロイヤルカスタマーやその見込み客への利益の還元もできるようになり、付加価値などで満足度を上げることでロイヤルカスタマーを維持できます。

#ポイントシステム導入のデメリット

まず、ポイントシステム導入時にコストがかかることが挙げられます。デジタル管理はさまざまな利点があるものの、大抵はアナログ管理よりもコストがかかります。そして、導入すれば運用することになりますが、当然人手と時間がかかります。この点は、デジタル管理の方がアナログ管理よりも手間がかからないことが多いようですが、それでも残念ながらまるで手間いらずというわけにはいきません。また、貯めたポイントが値引きのように実質金券になる場合などは、ポイントが償還されない財務的なリスクがあります。顧客がポイントを貯めたまま使用しないときは、その分の引当金の計上が必要になります。企業にとっては換金率は重要なのでポイントに失効期限を設けることが一般的なです。

ポイントシステム導入のメリットとデメリットについてのまとめ

ポイントシステムとは顧客が企業のサービスを利用した際に付与されるポイントを貯めることができる仕組みのことです。これにより、顧客は値引きや何らかの物品・サービスの提供を受けることができるメリットがあります。そして、企業の側には顧客に利益を還元することにより囲い込み、売り上げの向上を見込めるという効果があります。このとき、ポイントシステムは顧客管理の機能だけでなく詳細な情報の収集と分析を行うことで、顧客のニーズに合ったアプローチを実施できるようになります。このマーケティング支援がポイントシステムの重要な機能になります。メリットとしてはロイヤルティの向上やロイヤルカスタマーへの利益の還元により満足度を上げることでロイヤルカスタマーを維持できます。デメリットとしては、システム導入時にかかるコストや運営にかかる人手や手間が挙げられます。また、ポイントが償還されない場合の引当金の計上などの財務的なリスクもあります。このように、メリットとデメリットがあるポイントシステムですが、ただ無計画にポイントサービスを導入してもうまくいきません。顧客の囲い込みやロイヤルティを上げることによる利益の向上などの本来の目的を達成するためには、収集した顧客情報をきちんと分析してマーケティング支援まで繋げることが肝心です。そのためには、自社に必要な自社に合ったシステムを導入することが何よりも大切です。

ポイントシステムを導入する上で必要なポイント管理機能をはじめとして、様々なマーケティング活用を前提とした「WEBSAS」があります。詳細については、ぜひともサイト(https://websas.jp/)にてご確認ください。