Sitecoreバージョン機能でページの公開期間や履歴管理を上手に行いましょう!
- CMS
作成したページに対して次のようなことを行いたい場合はありませんか?
- 期間限定イベントやクーポンを一時的に追記して終了後に元に戻したい。
- 特定の時間帯に自動で公開されるようにしたい
このようなご要望はSitecoreのバージョン機能で実現できます!
バージョン機能とは?
Sitecoreには「バージョン管理」のシステムがあります。簡単にいうと変更履歴を残しつつ、内容を変更することができます。
バージョンには以下の2つが存在します。
言語バージョン | 日本語サイト・英語サイトで同じアイテムを言語別で使い分けることができます。 |
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数値バージョン | 内容を追記・削除したバージョンを追加し、終了後にバージョンを戻すことができます。 |
今回は数値バージョンについてフォーカスしていきます。
サイトに反映されるアイテムについて
作成されたアイテムは即座にサイトに反映されるわけではありません。
アイテムを作成後、パブリッシュ期間設定し、承認ワークフローを遂行されて公開済みとなったアイテムがサイトに反映されます。
- ※ワークフローについては別のコラムで詳しく説明予定です。
パブリッシュ期間を設定することで「記事を4月1日に公開、6月30日に掲載終了」のようにアイテム自体のサイト反映期間を設定することができます。
- ※アイテムの作成については以下のコラムをご参照ください。
どのバージョンがパブリッシュされるの?
アイテムにはバージョンが存在しますが、バージョンを追加したからと言って常に最新バージョンのアイテムが反映されるわけではありません。
パブリッシュ対象となるのは以下の条件をすべて満たすバージョンです。
- 現在日が有効期間内のとき
- ワークフロー状態が「公開済み」となっている
各項目は次のように設定することができます。
① | 有効期間 開始日時 | バージョンごとにアイテムをいつからパブリッシュするかを設定できます。 |
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② | 有効期間 終了日時 | バージョンごとにアイテムをいつまでパブリッシュするかを設定できます。 |
③ | バージョンを非表示 | 有効にすると選択中バージョンのアイテムがパブリッシュされてもサイトに公開されません。 |
④ | パブリッシュ期間 開始日時 | バージョンに関係なくアイテムをいつからパブリッシュするかを設定できます。 |
⑤ | パブリッシュ期間 終了日時 | バージョンに関係なくアイテムをいつまでパブリッシュするかを設定できます。 |
⑥ | パブリッシュ禁止 | 有効にするとアイテムがパブリッシュされてもサイトに公開されません。 |
下記例の場合:5/17にページを来訪した場合、バージョン2の内容が公開されています。
推奨される数値バージョンの数について
アイテムが持てるバージョン数に上限はありませんが、増しすぎるとDB容量を圧迫してしまい、管理画面やワークボックスの表示に時間がかかってしまうため、パフォーマンスの低下を招く恐れがあります。
TOPページは掲載内容の変更が多いため、バージョンが上がりやすいページとなります。
また、アイテムを複製した際に古いバージョンも下書き状態で複製されるため、容量を圧迫する要因の一つです。
Sitecore公式ではアイテムのバージョン数は10以下を推奨しており、バージョン数が多い場合は削除することをお勧めします。
アイテムを削除する手順は以下の公式ドキュメントをご参照ください。
https://doc.sitecore.com/xp/ja/users/101/sitecore-experience-platform/delete-an-item.html
まとめ
Sitecoreでのアイテムバージョンのポイントは次の4つになります。
- 特定期間に絞ったページや画像等を公開できる
- 1つのアイテムで言語ごとに出し分けができる
- 過去の編集履歴を残すことができる
- アイテムのバージョン数は適切に管理する必要がある
これらを押さえておくことでより効率的なコンテンツ管理が可能になります。
詳細について知りたい場合はお問い合わせください。
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