Acquia Cloud Next(ACN)への移行についてご説明いたします!
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- 運用
Acquia Cloud Next(ACN)とは
Acquia Cloud Next(ACN)はAcquiaが提供するDrupal(オープンソースCMS)に対してインフラ環境、運用、サポートをセットしたPaasサービスです。
Acquia Cloud Platformと同じようにDrupalのパフォーマンスを最大限に引き出す設計になっています。
2021年3月24日(水) ~ Acquia Cloud Platformを利用している場合、順次Acquia Cloud Nextにアップグレードが開始しています。
Acquia Cloud PlatformとAcquia Cloud Nextの違い
Acquia Cloud Nextのメリット
Acquia Cloud Nextは、Acquia Cloud Platformよりも高度なサーバーレスアーキテクチャを採用しているため、アプリケーションを高速にスケーリング可能で、高トラフィックのイベントやリソース集約型のプロセスに求められるパフォーマンスを提供できるとされています。
(例)
- 自動的かつ高速サーバースケーリングの実現
- デプロイ時の安定性の拡大
- 安心のパフォーマンスの提供
- 1TB以上のFSおよびDBストレージ
- 10GB/秒の高速データ転送
- 従来のMySQLサーバーの最大5倍のスループット
- 自己修復型インフラストラクチャにより、コンテナは常にリフレッシュされ、不健全なポッドは自動的に削除
- メンテナンスによるお客様への影響を最小化
- アトミックなコード更新により、コード展開のたびに新しいコンテナでのクリーンなビルドを保証
- Drupal、Memcache、Cron、SSH、Cloud Hooksが互いに干渉することなくパフォーマンスを発揮するWebレイヤーのソフトウェア分離を実現
- 最適化されたMemcachedアーキテクチャにより、キャッシュの回復力を向上
- 履歴ログへの容易なアクセス、Cloud UIとCloud API v2を通じて最大30日分のログを利用可能
Acquia Cloud Nextのデメリット
基盤の仕様であるため、いくつか制約事項もございます。 SCSKではAcquia案件は複数あるため、ノウハウを蓄積してデメリットの影響を受けないようにしながらスムーズにAcquia Cloud Nextに移行できるように対応しています。
(例)
- バージョンの古いDrupal9は影響を受ける可能性あり
- cron実行の最小単位が1分から5分に変更
- 完了までに1時間以上かかるCloud Hookのデプロイは失敗
- 50GBを超えるデータベースのバックアップをサポートしていない
- ログの保存場所や保存期間が変更
- カスタムDBを紐づけて利用不可
Acquia Cloud Nextへの変更の流れ
Acquia Cloud PlatformからAcquia Cloud Nextへの移行は下記の流れで行います。
SCSKではAcquiaへの依頼等、移行のサポートを行っております。
通常、やり取りはサポートチケットで実施します。
- AcquiaからACN移行の準備が整った連絡あり
- Acquiaから非本番環境の移行日連絡(実施2週間前に連絡あり)
- 非本番環境でAcquiaがACN移行実施(完了連絡あり)
- 非本番環境で動作確認実施
- Acquiaから本番環境の移行日連絡(実施2週間前に連絡あり)
- 本番環境でAcquiaがACN移行実施(完了連絡あり)
- 本番環境でAcquiaがACN移行実施
まとめ
Acquia Cloud Nextはパフォーマンス面で向上しますが、Acquia Cloud Platformから移行する場合は基盤が変更になるため、十分な確認が必要です。
SCSKではAcquiaと打ち合わせして確認した結果や様々なサイトで行った実績を活用して対応しております。